Ave Maria / Franz Schubert - アヴェ・マリア / フランツ・シューベルト の歌詞日本語訳です。
楽曲の解説
「Ave Maria」は、キリスト教の祈りである「アヴェ・マリア」に基づいた、美しい宗教的な歌です。この歌は、聖母マリアに対する賛美と祈りを歌い上げています。
歌詞は、信者が神と聖母に助けを求め、救いを願う内容です。特に、歌詞に込められた信仰心と神聖さ、そして人々の祈りが心に響きます。原曲はグレゴリオ聖歌に起源を持ち、後に多くのアーティストにカバーされています。
歌詞と和訳
[Verse 1]
Original Lyrics:
Ave Maria Gratia plena
Maria Gratia plena
Maria Gratia plena
Ave, ave dominus
Dominus tecum
恵み深きマリア
恵み深きマリア
アヴェ、アヴェ、主よ
主はあなたと共におられます
[Verse 2]
Original Lyrics:
Benedicta tu in mulieribus
Et benedictus
Et benedictus fructus ventris
Ventris tui Jesus
そして祝福されたもの
そして祝福されたあなたの胎内の実り
あなたの胎内の実り、イエス
[Chorus]
Original Lyrics:
Ave Maria
Ave Maria Mater dei
Ora pro nobis pecatoribus
Ora, ora pro nobis
Ora ora pro nobis pecatoribus
アヴェ・マリア、神の母よ
私たち罪人のためにお祈りください
お祈りください、お祈りください
私たち罪人のためにお祈りください
[Verse 3]
Original Lyrics:
Nunc et in hora mortis
In hora mortis, mortis nostrae
In hora mortis nostrae
Ave Maria!
私たちの死の時に、私たちの死の時に
私たちの死の時に
アヴェ・マリア!
[Verse 4]
Ave Maria! Ave Maria! maiden mild!Listen to a maiden's prayer!
Thou canst hear though from the wild
Thou canst save amid despair
Safe may we sleep beneath thy care
Though banish'd, outcast and reviled -
Maiden! hear a maiden's prayer;
Mother, hear a suppliant child!
Ave Maria!
Ave Maria! undefiled!
The flinty couch we now must share
Shall seem this down of eider piled
If thy protection hover there
The murky cavern's heavy air
Shall breathe of balm if thou hast smiled;
Then, Maiden! hear a maiden's prayer;
Mother, list a suppliant child!
Ave Maria! アヴェ・マリア!アヴェ・マリア!優しい乙女よ!
乙女の祈りを聞いてください!
あなたは荒野からでも聞こえる
あなたは絶望の中でも救うことができる
私たちはあなたの慈しみに包まれて安全に眠ることができます
追放され、見捨てられ、のけ者にされても
乙女よ、乙女の祈りを聞いてください
母よ、願う子供の祈りを聞いてください!
アヴェ・マリア!
アヴェ・マリア!汚れなきお方よ!
私たちが今、共にしなければならない硬い床は
あなたの保護があれば、まるでダウンの布団のように感じるでしょう
もしあなたの保護がそこにあれば
その暗い洞窟の重い空気も、あなたが微笑むなら香りに満ちるでしょう
乙女よ、乙女の祈りを聞いてください
母よ、願う子供の祈りを聞いてください!
アヴェ・マリア!
歌詞中に登場する英単語と文法の解説
英単語の解説
1. Gratia
意味: 「恵み」「恩寵」。
ラテン語ですが、キリスト教の祈りでは「神の恵み」という意味で使われます。
例文: Gratia plena means "full of grace" in Latin. (Gratia plena はラテン語で「恵みに満ちた」という意味です。)
2. Benedictus
意味: 「祝福された」。
ラテン語で「祝福する」という意味の動詞 "benedicere" に由来しています。
例文: He felt benedictus when he received the award. (彼は賞を受け取って祝福された気持ちになった。)
3. Ventris
意味: 「胎内」または「腹部」。
ラテン語で、"venter"(お腹)という単語の属格形です。
例文: The phrase "ventris tui" refers to "of your womb." (「ventris tui」というフレーズは「あなたの胎内の」という意味を指します。)
4. Dominus
意味: 「主」「神」。
キリスト教では神を指す言葉として頻繁に使われます。
例文: Dominus vobiscum means "The Lord be with you." (Dominus vobiscum は「主はあなたと共にいる」という意味です。)
5. Mater
意味: 「母」。
英語の "mother" のラテン語起源です。
例文: Mater Dei translates to "Mother of God." (Mater Dei は「神の母」と訳されます。)
6. Pecatoribus
意味: 「罪人たち」。
ラテン語で、"pecator"(罪人)の複数与格形です。
例文: Ora pro nobis pecatoribus means "Pray for us sinners." (Ora pro nobis pecatoribus は「私たち罪人のために祈ってください」という意味です。)
7. Nunc
意味: 「今」。
ラテン語で「現在」を表す単語です。
例文: Nunc et in hora mortis translates to "Now and at the hour of death." (Nunc et in hora mortis は「今、そして死の時に」という意味です。)
英文法の解説
1. ラテン語の語順
ラテン語では、語順が柔軟で、文法的な意味は単語の語尾によって決まります。このため、英語のような「主語+動詞+目的語」という順序には従いません。
例: "Ave Maria"(アヴェ・マリア)は直訳すると「こんにちは、マリア」ですが、語順は固定されていません。
2. 属格の使い方
ラテン語の属格(英語での所有格に相当)は、「〜の」という意味を示します。例えば、「ventris tui」は「あなたの胎内の」という意味です。
例: "Mater Dei" は「神の母」という意味で、"Dei" が属格です。
3. 前置詞 "in" の使い方
ラテン語の "in" は、英語と同じように「〜の中に」や「〜の上に」という意味を持ちます。文脈によってニュアンスが異なります。
例: "In hora mortis" は「死の時に」という意味です。
4. 命令形 "Ora"
ラテン語の命令形で、「祈れ」という意味です。英語では "Pray" に相当します。
例: "Ora pro nobis" は「私たちのために祈ってください」という意味です。
5. 冠詞がない
ラテン語には冠詞(a, an, the)がありません。そのため、文脈によって「具体的なもの」か「一般的なもの」かを判断します。
例: "Dominus" は「主」または「神」を意味しますが、英語では "The Lord" と訳されることが多いです。
6. 時制の省略
ラテン語の詩や祈りでは、動詞の時制が省略されることが多いです。たとえば、「Ave Maria」は「こんにちは、マリア」の現在形の意味ですが、歌詞では深い意味を持たせるために具体的な時制が必要ありません。
7. 重複表現
「Ave, ave dominus」のように、ラテン語では言葉を繰り返すことで感情や敬意を強調します。英語ではこのような繰り返しがあまり一般的ではありません。
例: "Ave, ave dominus" は「アヴェ、アヴェ、主よ」と訳されますが、英語では通常1回だけ表現します。
曲の情報
- 曲名: Ave Maria
- アーティスト名: Franz Schubert(シューベルト)
- アルバム: 多数のクラシック音楽コレクションに収録
- リリース年: 1825年
曲の特徴
- シューベルトによる原曲はドイツ語で書かれた詩を基にした楽曲
- 後にラテン語の「アヴェ・マリア」として広く知られるようになった
- キリスト教の祈り「アヴェ・マリア」を歌った宗教的な楽曲
- 神聖で荘厳なメロディーが特徴
- 多くの宗教的な場面で使用され、敬虔な祈りの場を彩る
- 聖母マリアへの賛美と祈りを込めた美しい歌詞
- 歌詞に込められた信仰心と神聖さが感じられる
- 世界中で多くのアーティストによってカバーされている
- クラシック音楽だけでなくポップスのアーティストにもカバーされている
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