Green Day - Basket Case [Official Music Video] (4K Upgrade)

Good Riddance (Time of Your Life) / Green Day - グッド・リダンス(タイム・オブ・ユア・ライフ) / グリーン・デイ (1997年)の歌詞和訳記事です

楽曲の解説

"Basket Case" は、アメリカのパンクバンド Green Day が1994年にリリースしたアルバム Dookie に収録された代表曲のひとつです。

この曲は、フロントマンの ビリー・ジョー・アームストロング が若い頃に経験した 不安障害 に基づいて書かれています。歌詞では、パニック発作や自己疑念、世界に対する不安をユーモラスかつストレートに表現しています。

疾走感のあるギターとキャッチーなメロディが特徴で、ポップパンクの名曲 として今も多くのファンに愛され続けています。




歌詞と和訳

[Verse 1]

Do you have the time to listen to me whine
About nothin' and everything all at once?
I am one of those melodramatic fools
Neurotic to the bone, no doubt about it.

俺の愚痴を聞く時間、あるか?
大したことでもないし、どうでもいいことを延々とさ
俺は典型的な大げさなバカで、
骨の髄まで神経質なのは間違いないんだ

[Chorus]

Sometimes, I give myself the creeps
Sometimes, my mind plays tricks on me
It all keeps adding up
I think I'm cracking up
Am I just paranoid?
Am I just stoned?

時々、自分で自分が怖くなる
時々、頭がおかしくなりそうになるんだ
全部が積み重なっていって
俺、壊れちまったのかと思う
俺はただの被害妄想か?
それとも、ただラリってるだけなのか?

[Verse 2]

I went to a shrink to analyze my dreams
She says it's lack of sex that's bringin' me down
I went to a whore, he said my life's a bore
So quit my whinin' 'cause it's bringin' her down

夢を分析してもらおうとカウンセラーのところへ行ったんだ
そしたら「セックス不足が原因ね」って言われた
娼婦のところにも行ったら「お前の人生は退屈すぎる」ってさ
だから「愚痴るのはやめな、こっちまで気が滅入る」って言われたよ

[Chorus]

Sometimes, I give myself the creeps
Sometimes, my mind plays tricks on me
It all keeps adding up
I think I'm cracking up
Am I just paranoid?
Am I just stoned?
Uh-yuh-yuh-yuh
(Ooh, ooh)

時々、自分で自分が怖くなる
時々、頭がおかしくなりそうになるんだ
全部が積み重なっていって
俺、壊れちまったのかと思う
俺はただの被害妄想か?
それとも、ただラリってるだけなのか?

[Bridge]

Grasping to control
So I better hold on

何とかしてコントロールしようとしてる
だから、しっかり掴まっておかないとな

[Chorus]

Sometimes, I give myself the creeps
Sometimes, my mind plays tricks on me
It all keeps adding up
I think I'm cracking up
Am I just paranoid?
Am I just stoned?

時々、自分で自分が怖くなる
時々、頭がおかしくなりそうになるんだ
全部が積み重なっていって
俺、壊れちまったのかと思う
俺はただの被害妄想か?
それとも、ただラリってるだけなのか?

英単語と英文法の解説

1. whine

意味: 「不満を言う」「泣き言を言う」。愚痴っぽく文句を言うことを指します。

例文: Stop whining and do your homework. (文句を言わずに宿題をやりなさい。)

文法ポイント: 動詞として使われることが多く、目的語を伴う場合もあります。歌詞では「listen to me whine」となっており、「私が愚痴るのを聞く」という意味になります。

2. neurotic

意味: 「神経過敏な」「ノイローゼ気味の」。精神的に不安定な様子を表します。

例文: She gets neurotic when she is under pressure. (彼女はプレッシャーを感じると神経過敏になる。)

文法ポイント: 形容詞であり、名詞の前に置いて使います。歌詞では「Neurotic to the bone」と表現され、「骨の髄まで神経質」と強調されています。

3. paranoid

意味: 「被害妄想の」「過度に疑う」。何かに対して極端に疑り深くなることを指します。

例文: He is paranoid about his privacy. (彼はプライバシーを過度に気にしている。)

文法ポイント: 形容詞として使われ、主語の状態を説明します。歌詞では「Am I just paranoid?」と疑問形になっており、「俺はただ被害妄想になってるだけか?」と問いかけています。

4. shrink

意味: 「精神科医」「カウンセラー」。口語的な表現で、精神的な問題を扱う専門家を指します。

例文: I talked to my shrink about my anxiety. (不安についてカウンセラーに話した。)

文法ポイント: 「shrink」は本来「縮む」という意味の動詞ですが、スラングでは「精神科医」という意味で名詞として使われます。歌詞の「I went to a shrink」は「精神科医のもとへ行った」という意味です。

5. analyze

意味: 「分析する」「詳しく調べる」。物事を詳細に検討し、理解しようとすること。

例文: The scientist analyzed the data carefully. (科学者は慎重にデータを分析した。)

文法ポイント: 動詞であり、目的語を取ります。歌詞の「to analyze my dreams」では「私の夢を分析するために」という意味になっています。

6. bring someone down

意味: 「気分を落ち込ませる」「元気をなくさせる」。誰かをネガティブな気分にすること。

例文: The bad news really brought me down. (その悪い知らせは本当に気分を落ち込ませた。)

文法ポイント: 句動詞(phrasal verb)であり、「bring down」の後に人を指す名詞や代名詞が入ることが多いです。歌詞では「it's bringin' me down」で「それが俺を落ち込ませるんだ」と表現しています。

7. add up

意味: 「積み重なる」「合計になる」「辻褄が合う」。何かが少しずつ増えていくこと、または説明が合っていることを指します。

例文: His explanation doesn’t add up. (彼の説明は辻褄が合わない。)

文法ポイント: 句動詞であり、「keep adding up」の形で「どんどん積み重なっていく」という意味になります。

8. better hold on

意味: 「しっかり掴まる」「踏ん張る」。困難な状況に耐えることを表します。

例文: You better hold on tight when riding a roller coaster. (ジェットコースターに乗るときはしっかり掴まった方がいいよ。)

文法ポイント: 「better + 動詞」の形で「~した方がいい」という意味になります。歌詞の「So I better hold on」は「だからしっかり踏ん張らないとな」というニュアンスになります。

9. Am I just stoned?

意味: 「俺はただ酔っ払ってるだけか?」。「stoned」は麻薬や酒でハイになっている状態を指します。

例文: He looked stoned after the party. (彼はパーティーの後で酔っ払っているようだった。)

文法ポイント: 形容詞として使われ、「be動詞 + stoned」の形で「酔っている」「ハイになっている」という状態を表します。歌詞では疑問形になっており、「俺はただハイになってるだけ?」と自問している形になっています。

曲の情報と特徴

1. 曲名

Basket Case / Green Day

2. アルバム

Dookie

3. リリース年

1994年2月1日

4. チャート実績

“Basket Case”は、モダン・ロック・トラック・チャートで5週間連続1位を記録しました。

5. バンドの象徴的な曲

この曲は、グリーン・デイの初期の代表曲であり、特に『アメリカン・イディオット』以前の時代を象徴する楽曲とされています。

6. 主題と背景

歌詞は、ビリー・ジョー・アームストロングの不安と向き合う苦悩を反映しています。当時はパニック障害と診断される前で、自分が狂っていると感じていたとのことです。

7. 曲の誕生秘話

ビリー・ジョー・アームストロングは、当時の自分の状態を理解するために、この曲を書いたとコメントしています。「何が起こっているのかを知る唯一の方法は、それについて曲を書くことだった」と語っています。

8. 歌詞のテーマ

歌詞は、精神的な不安や孤独感、自己疑念について描かれており、アームストロング自身の個人的な苦しみが反映されています。

9. ロックの象徴的な曲としての影響力

この曲は、1990年代のロック音楽における象徴的な作品として、後のアメリカン・イディオットに繋がる重要な位置を占めています。