Cloudburst (Remastered)

Cloudburst / Oasis - クラウドバースト / オアシス (1994年) の歌詞日本語訳です。

楽曲の解説

"Cloudburst" は、Oasis の初期の代表曲の一つであるシングル「Live Forever」のB面曲として1994年に発表されました。また、デビューアルバム『Definitely Maybe』の日本盤ボーナストラックにも収録されています。この曲は、「孤独」と「変化」をテーマに、内省的でありながら高揚感のある楽曲です。

歌詞は、閉鎖的な日常や人々の視線から逃れ、自分自身の力で空高く飛び立とうとする強い意志を描いています。しかし、その高揚感の最中で、「I’m getting colder(寒くなってきた)」「I can feel the rain(雨を感じる)」というフレーズが入り、それは成功の裏にある不安や孤独、あるいは避けられない現実(変化)を象徴しています。




歌詞と和訳

[Verse 1]

Wake up, there's a new day dawning
I think I'll take a little walk for a while
I need shades 'cause the sun is blinding
And I can see for miles and miles
Yeah, I can feel the earth beneath me
I lie down, we are as one
And they look but they cannot find me
I'm off and heading for the sun

起きろよ、新しい一日が始まりやがるぞ
ちょっとの間、ぶらついてくるわ
サングラスが必要だ、太陽が眩しくて目が見えねえ
そして俺は遥か何マイル先まで見渡せる
ああ、足の下に大地を感じるぜ
寝転がる、俺たちは一つだ
あいつらは探してるが、俺を見つけられねぇ
俺はここを抜け出し、太陽目指して突っ走る

[Chorus]

I’m getting colder
I feel a chill in the air
There's a change in the weather
Here it comes again
Now I can feel the rain

寒くなってきたぜ
空気に冷たさを感じる
天気が変わりやがる
また来たぞ
今、雨を感じる

[Post-Chorus]

The wind that brings on the change
Is taking me over
The wind that brings on the rain
Is making me older

変化をもたらす風が
俺を支配しにかかってる
雨をもたらす風が
俺を年老いさせていく

[Verse 2]

Downtown the moon is shining
I'm going to dress it up in style
My business everybody's minding
Oh, I need to get away for a while

街のど真ん中、月が輝いてやがる
俺はそれをキメたスタイルで着飾るつもりだ
俺のやることなすこと、みんなが気にかけてやがる
ああ、しばらくの間、どっかへ消えなきゃならねえな

[Chorus]

I'm getting colder
I feel a chill in the air
There's a change in the weather
Here it comes again
Now I can feel the rain, oh yeah

寒くなってきたぜ
空気に冷たさを感じる
天気が変わりやがる
また来たぞ
今、雨を感じる、ああ

[Post-Chorus]

The wind that brings on the change
Is taking me over
The wind that brings on the rain
Is making me older

変化をもたらす風が
俺を支配しにかかってる
雨をもたらす風が
俺を年老いさせていく

[Instrumental Outro]

(アウトロ)

英単語と英文法の解説

英単語の解説 (Word Explanations)

1. dawning

意味: 「夜明け」「始まり」。

解説: 動詞「dawn」(夜が明ける、始まる)の現在分詞形です。歌詞の「a new day dawning」は、「新しい一日が明けつつある」という、変化や希望の始まりの瞬間を表しています。

例文: We watched the sun rise at dawning. (私たちは夜明けに日が昇るのを見ました。)

2. shades

意味: 「サングラス」「日よけ」。

解説: 「shade」(日陰、影)の複数形で、特に口語でサングラスを指すことがよくあります。歌詞では太陽が眩しすぎるため、目を保護するサングラスが必要だと述べています。

例文: Don't forget to wear your shades at the beach. (ビーチではサングラスをかけるのを忘れないでください。)

3. blinding

意味: 「目がくらむような」「非常に眩しい」。

解説: 動詞「blind」(目をくらませる)の現在分詞形で、光などが強すぎて目が見えなくなるほどの状態を表します。強い光や、時には非常に優れたものに対しても使われます。

例文: The bright flash of the camera was almost blinding. (カメラの強い光はほとんど目がくらむほどでした。)

4. for miles and miles

意味: 「遥か遠くまで」「延々と」。

解説: 距離を表す「mile」を繰り返し、さらに前置詞「for」を付けることで、「非常に長い距離」や「ずっと遠くまで」という強調の意味になります。

例文: The road stretched out for miles and miles. (その道は遥か遠くまで延びていました。)

5. beneath

意味: 「〜の下に」「〜の下で」。

解説: 前置詞で、「under」と似ていますが、より文学的、あるいはフォーマルな響きがあります。歌詞の「beneath me」は「私の下に」という意味で、大地と自分が一体になっている感覚を表現しています。

例文: We built a small shelter beneath the large tree. (私たちは大きな木の下に小さな避難所を作りました。)

6. chill

意味: 「冷たさ」「寒気」「ゾクゾクする感覚」。

解説: 名詞で、体が感じる冷たい感覚や、不安でぞっとする感覚を表します。ここでは「a chill in the air」で「空気に冷たさ(寒気)を感じる」という意味です。

例文: I felt a sudden chill when the window opened. (窓が開いた時、急な冷たさを感じました。)

7. taking me over

意味: 「私を支配している」「私を圧倒している」。

解説: 句動詞「take over」(引き継ぐ、支配する、圧倒する)の進行形です。ここでは、強い風や変化といった力が、自分の意思を超えて心身を支配しつつある状態を示しています。

例文: The desire to win was taking me over. (勝ちたいという願望が私を圧倒していました。)

8. downtown

意味: 「中心街で」「商業地区で」。

解説: 名詞または副詞で、都市の中心部、特に商業施設やオフィスが集まる地域を指します。賑やかな場所を指すことが多く、ここではその賑やかな場所で月が輝いている、という対比が生まれています。

例文: Let's go downtown to see a movie tonight. (今夜、街の中心街に映画を見に行きましょう。)

9. in style

意味: 「格好良く」「おしゃれに」「華々しく」。

解説: 「in + 名詞」で「〜の状態で」という意味を表し、ここでは「style」(様式、流行)という単語と組み合わせて、人目を引くような格好や方法を意味します。

例文: They arrived at the party in style in a luxury car. (彼らは高級車に乗って、格好良くパーティーに到着しました。)

10. minding (one's business)

意味: 「〜のことに首を突っ込む」「〜の世話をする」。

解説: 動詞「mind」は「気にする」「注意を払う」という意味です。「everybody's minding my business」は、「みんなが私の私事に干渉してくる」という、プライバシーを侵害されることへの不満を表しています。

例文: If you don't stop minding my business, I will be angry. (私のことに首を突っ込むのをやめないと、怒りますよ。)


英文法の解説 (Grammar Points)

1. There's a new day dawning (There is + S + V-ing)

意味: 「〜が始まっている/現れている」。

解説: 「There is/are...」という存在を示す構文に、進行形(V-ing)を加えることで、「何かが現れつつある」「何かがまさに進行中である」という臨場感を出すことができます。「There's a new day dawning」は「新しい日がまさに明けようとしている」という意味です。

例文: There's a strange noise coming from outside. (外から奇妙な音が聞こえてきています。)

2. I think I'll take... (think + will の組み合わせ)

意味: 「〜しようと思う」「〜するつもりだ」。

解説: 助動詞「will」は単なる未来だけでなく、「その場での思いつき」や「軽い決意」を表すことがあります。前に「I think」を付けることで、その決意が少し控えめな、内省的なものであることを示します。「ちょっと散歩してくるか」というニュアンスです。

例文: I think I'll buy that book later. (後であの本を買おうと思う。)

3. I need shades 'cause... ('causeの用法)

意味: 「〜なので〜が必要だ」。

解説: 「'cause」は、理由を表す接続詞「because」を短縮した話し言葉の形です。歌詞や日常会話で頻繁に使われます。直後に理由となる文が続きます。

例文: We went home early, 'cause we were tired. (疲れていたので、私たちは早く家に帰りました。)

4. we are as one (as one の用法)

意味: 「私たちは一つである」「一体である」。

解説: 「as one」は「一つとして」「一体となって」という意味の慣用句です。ここでは、大地に横たわることで、自然や地球と自分とが精神的に一体化している感覚を表現しています。

例文: The team worked as one to finish the project. (チームは一つになってプロジェクトを終わらせました。)

5. they look but they cannot find me (but による対比)

意味: 「彼らは探しているが、私を見つけることができない」。

解説: 接続詞「but」を使い、「A (肯定的な行動)」と「B (否定的な結果)」という対照的な二つの事柄を結びつけています。「探している」という行為に対し、「見つけられない」という結果のギャップを強調する効果があります。

例文: He wanted to come, but he couldn't get a ticket. (彼は来たかったが、チケットが手に入らなかった。)

6. The wind that brings on the change (関係代名詞 that)

意味: 「変化をもたらす風」。

解説: 「that」は直前の名詞(The wind)を修飾する関係代名詞です。この「that」以下(brings on the change)が「どんな風か」を説明し、主語(wind)と動詞(brings)をつなぐ役割も果たしています。

例文: I like the songs that are easy to sing. (私は歌いやすい歌が好きです。)

7. is taking me over / is making me older (現在進行形)

意味: 「〜している最中だ」「〜しつつある」。

解説: 「be動詞 + 現在分詞 (-ing)」の現在進行形は、今まさに起こっている動作や、一時的な状況の変化を表します。ここでは、「風が(今まさに)自分を支配しつつある」「(今まさに)自分を年老いさせつつある」という、避けられない変化の進行を表しています。

例文: The student is writing an essay now. (その学生は今、エッセイを書いているところです。)

8. I'm going to dress it up (be going to + 動詞の原形)

意味: 「〜するつもりだ」「〜する予定だ」。

解説: 「be going to」は、すでに決まっている未来の予定や意図、あるいは現在の状況から見て確実に起こる未来を表現します。ここでは、自分の強い意図や決意を表しています。

例文: We are going to visit my grandparents next week. (私たちは来週、祖父母を訪ねる予定です。)

9. everybody's minding (所有格と短縮形)

意味: 「みんなが(私のこと)に首を突っ込んでいる」。

解説: ここで使われている「everybody's」の「's」は、所有格(everybody's business=みんなの仕事)ではなく、「everybody is」の短縮形として使われています。直後に動詞の-ing形(minding)が続くため、現在進行形だとわかります。

例文: The baby is sleeping now. → The baby's sleeping now. (赤ちゃんは今寝ています。)

Definitely Maybe (Deluxe Remastered Edition)収録曲

  1. Rock 'n' Roll Star
  2. Shakermaker
  3. Live Forever
  4. Up in the Sky
  5. Columbia
  6. Supersonic
  7. Bring It On Down
  8. Cigarettes & Alcohol
  9. Digsy's Dinner
  10. Slide Away
  11. Married with Children
  12. Columbia (White Label Demo)
  13. Cigarettes & Alcohol (Demo)
  14. Sad Song
  15. I Will Believe (Live)
  16. Take Me Away
  17. Alive (Demo)
  18. D’Yer Wanna Be A Spaceman?
  19. Supersonic (Live)
  20. Up In The Sky (Acoustic)
  21. Cloudburst
  22. Fade Away
  23. Listen Up
  24. I Am The Walrus (Live)
  25. Whatever
  26. (It's Good) To Be Free
  27. Half the World Away
  28. Supersonic (Live At Glasgow Tramshed)
  29. Rock 'N' Roll Star (Demo)
  30. Shakermaker (Live Paris In-Store)
  31. Columbia (Eden Studios Mix)
  32. Cloudburst (Demo)
  33. Strange Thing (Demo)
  34. Live Forever (Live Paris In-Store)
  35. Cigarettes & Alcohol (Live At Manchester Academy)
  36. D'Yer Wanna Be A Spaceman? (Live At Manchester Academy)
  37. Fade Away (Demo)
  38. Take Me Away (Live At Manchester Academy)
  39. Sad Song (Live At Manchester Academy)
  40. Half The World Away (Live, Tokyo Hotel Room)
  41. Digsy's Dinner (Live Paris In-Store)
  42. Married With Children (Demo)
  43. Up In The Sky (Live Paris In-Store)
  44. Whatever (Strings)
  45. Shakermaker (Slide Up Mix)
  46. Bring It On Down (Monnow Valley)