Columbia (White Label Demo)
Columbia (White Label Demo) / Oasis - コロンビア (ホワイトレーベル・デモ) / オアシス (1993年) の歌詞日本語訳です。
楽曲の解説
「Columbia」のこのデモバージョンは、1993年春にOasisのデモテープ用に録音されました。バンドがCreation Recordsと契約した後、同年12月にプロモーション用のホワイトレーベル・シングルとして配布され、アルバム『Definitely Maybe』に先立ち、バンドへの関心を高める役割を果たしました。結果として、この曲はOasisがラジオで初めて流された曲となりました。この曲は、アルバム『Definitely Maybe (Deluxe Remastered Edition)』に収録されています。
このデモバージョンは、後にアルバムに収録されるバージョンよりも構成がシンプルで、サイケデリックな要素がより強く、バンドの初期衝動が感じられます。特に、戸惑いや混乱といった感情がストレートに表現されています。曲のテーマは、初期の成功に伴う急速な環境の変化と、それに対する戸惑いです。「nothing's the same to me」(俺にとって何もかもが同じではない)や、「The way I feel is, oh, so new to me」(俺の感情は、ああ、あまりにも新しい)というフレーズは、有名になったことで生じた精神的な動揺を反映していると解釈できます。
アウトロに挿入されているのは、イギリスの政治家 トニー・ベン氏の、聖書(アモス書)の言葉を引用したスピーチの音声です。「Justice roll down like waters」(正義は水のように流れ落ちよ)という重いメッセージが、曲全体の混乱と真実の探求というテーマを締めくくっています。
語り手である「俺」は、多くの嫌悪すべきものを見てきました。母親に対し、自分を抱きしめてほしいと、そして「俺はどうやって君を守ればいい?」と問いかけます。かつては「あそこにいた」穏やかな日々から、今は「ここにいる」混乱した世界へと状況は一変し、何もかもが変わってしまったと感じています。
俺の今の感情はあまりにも新しすぎるため、それを誰にも言葉で伝えられないのです。かつて聞いていたことと今聞こえることは違い、兆候は見えても、はっきりしない状態です。
この状況は混乱であり、俺がお前を混乱させているのか、それともお前を楽しませているのかと問いかけます。これは奇妙なこと(peculiar)であり、俺たちはお前を欺くつもりはない(don't want to fool ya')と宣言し、真実の姿勢を見せようとします。
最後に、音声クリップが、「俺の歌の雑音を消し去ってくれ」と、表面的な成功や騒音からの解放を求め、「正義は水のように流れ落ちよ」という根源的なメッセージで曲を閉じます。
歌詞と和訳
[Intro]
I've seen so much to disgust motherTake me into your arms
How am I to protect you?
俺はうんざりするほど多くのものを見てきたんだ、母さん
俺を君の腕の中に抱きしめてくれ
どうしたら俺は君を守れるんだろう?
[Verse 1]
There we were, now here we areAll this confusion, nothing's the same to me
There we were, now here we are
All this confusion, nothing's the same to me
かつては俺たちはあそこにいた、そして今俺たちはここにいる
この全ての混乱、俺にとって何もかもが同じではない
かつては俺たちはあそこにいた、そして今俺たちはここにいる
この全ての混乱、俺にとって何もかもが同じではない
[Chorus]
I can't tell you the way I feelBecause the way I feel is, oh, so new to me
I can't tell you the way I feel
Because the way I feel is, oh, so new to me
俺の今の感情を、君に伝えることはできない
なぜなら俺の感情は、ああ、あまりにも俺にとって新しいからだ
俺の今の感情を、君に伝えることはできない
なぜなら俺の感情は、ああ、あまりにも俺にとって新しいからだ
[Verse 2]
What I heard is not what I hearI can see the signs, but they're not very clear
What I heard is not what I hear
I can see the signs, but they're not very clear
俺が聞いていたことは、俺が聞いていることではない
兆候は見えている、だがそれはあまりにもはっきりしない
俺が聞いていたことは、俺が聞いていることではない
兆候は見えている、だがそれはあまりにもはっきりしない
[Chorus]
So I can't tell you the way I feelBecause the way I feel is, oh, so new to me
I can't tell you the way I feel
Because the way I feel is, oh, so new to me
だから俺の今の感情を、君に伝えることはできない
なぜなら俺の感情は、ああ、あまりにも俺にとって新しいからだ
俺の今の感情を、君に伝えることはできない
なぜなら俺の感情は、ああ、あまりにも俺にとって新しいからだ
[Post-Chorus]
This is confusion, am I confusing you?This is confusion, am I amusing you?
This is peculiar, we don't want to fool ya'
This is peculiar, we don't want to fool ya'
This is confusion, am I confusing you?
This is peculiar, we don't want to fool ya'
This is confusion, am I confusing you?
This is peculiar, we don't want to fool ya'
This is confusion, am I amusing you?
This is peculiar, we don't want to fool ya'
これは混乱だ、俺は君を混乱させているのか?
これは混乱だ、俺は君を楽しませているのか?
これは奇妙なことだ、俺たちはお前を欺きたくない
これは奇妙なことだ、俺たちはお前を欺きたくない
これは混乱だ、俺は君を混乱させているのか?
これは奇妙なことだ、俺たちはお前を欺きたくない
これは混乱だ、俺は君を混乱させているのか?
これは奇妙なことだ、俺たちはお前を欺きたくない
これは混乱だ、俺は君を楽しませているのか?
これは奇妙なことだ、俺たちはお前を欺きたくない
[Outro: Tony Benn]
Take away for me the noise of your songTake away for me the noise of your song
Take away for me the noise of your song
Justice roll down like waters
Justice roll down like waters
Justice roll down like waters
Righteousness like an ever-flowing stream
俺のために、お前の歌の騒音を消し去ってくれ
俺のために、お前の歌の騒音を消し去ってくれ
俺のために、お前の歌の騒音を消し去ってくれ
正義は水のように流れ落ちよ
正義は水のように流れ落ちよ
正義は水のように流れ落ちよ
尽きることのない流れのように義を
英単語と英文法の解説
英単語の解説
1. Disgust
意味: 「嫌悪」「不快感」名詞または動詞として使われ、「〜をうんざりさせる」「嫌な気持ちにさせる」という意味です。ここでは to disgust mother で「母をうんざりさせるほど(多くのもの)」というニュアンスで使われています。
例文: The rotten smell filled the room with disgust. (腐った匂いが部屋に広がり、嫌悪感でいっぱいになった。)
2. Confusion
意味: 「混乱」「混同」物事がごちゃごちゃになって、何が何だかわからない状態を指す名詞です。歌詞では「All this confusion」と、周りの状況全体が混乱していることを表現しています。
3. The same to me
意味: 「私にとって同じだ」A is the same as B(AはBと同じだ)という表現から派生し、A is the same to me で「Aは私にとって(前と)変わらない、区別がつかない」という意味になります。歌詞では nothing's the same to me で「何もかもが変わってしまった」と、否定形で使われています。
4. New to me
意味: 「私にとって新しい」〜にとって新しいという意味の慣用表現です。The way I feel is new to me で、「この感情は私にとって初めての経験だ」と、感情の戸惑いをストレートに表現しています。
5. Signs
意味: 「兆候」「しるし」「合図」Signs は「標識」だけでなく、何かこれから起こることや、現状を理解するためのヒントを指す名詞です。I can see the signs で「変化の兆しは見える」という意味になります。
6. Clear
意味: 「はっきりした」「明瞭な」「澄んだ」ぼやけていない、分かりやすい状態を表す形容詞です。ここでは not very clear で「あまりにもはっきりしない」と、理解が追いつかない状況を表現しています。
例文: The instructions for the new game were not very clear. (新しいゲームの説明書はあまりはっきりしていなかった。)
7. Peculiar
意味: 「奇妙な」「独特な」「変わった」普通ではない、少しおかしいと感じるような状態を表す形容詞です。ここでは、自分たちの状況や行動が奇妙だと表現されています。
8. Fool ya' (Fool you)
意味: 「お前を騙す」「お前を馬鹿にする」動詞 fool(騙す、馬鹿にする)と、you の口語的短縮形 ya' の組み合わせです。we don't want to fool ya' で「俺たちはお前を欺きたくない」という、誠実な姿勢を示しています。
9. Justice
意味: 「正義」「公正」正しいこと、公正であるべき原理を指す名詞です。アウトロの政治家のスピーチで、社会的な正義の実現を求めるメッセージに使われています。
10. Roll down
意味: 「流れ落ちる」「転がり落ちる」roll(転がる)と down(下へ)の組み合わせで、ここでは Justice roll down like waters で「正義が水のように流れ落ちる」という、勢いのある、止められない流れを比喩しています。
英文法の解説
1. I've seen so much (現在完了形:経験)
文法: I have + 過去分詞I've seen は I have seen の短縮形で、現在完了形の経験を表します。「今までに(とても多くのもの)を見てきた」という意味で、過去から現在までの経験を述べています。
2. How am I to protect you? (be動詞 + to不定詞)
文法: am / is / are + to + 動詞の原形これは be動詞 + to不定詞 の構文で、「〜すべきか」「〜する予定か」「〜できるか」といった義務や予定、可能を表します。ここでは 「どうやって私があなたを守るべきか(守れるのか)」という疑問や戸惑いを表現しています。
3. There we were, now here we are (be動詞の強調)
文法: There we were / Here we arethere we were と here we are は、「かつて我々はああいう状況(場所)にいた」「そして今我々はこういう状況(場所)にいる」という、状況の急激な変化を対比させて強調する定型表現です。
4. nothing's the same (nothing's = nothing is)
文法: nothing is + 形容詞/名詞nothing's は nothing is の短縮形で、「何も〜ない」という強い否定を表します。nothing is the same で「何もかもが同じではない」という意味になります。
5. the way I feel (関係副詞の省略)
文法: the way (that / how) S Vthe way(方法)と I feel(私が感じる)の間には、関係副詞 how や that が省略されており、「私が感じる方法(感情)」という意味の名詞句を作っています。
6. What I heard is not what I hear (関係代名詞 What)
文法: What S VWhat は先行詞を含む関係代名詞で、「〜するもの・こと」という意味の名詞節を作ります。ここでは「私が(過去に)聞いたこと」と「私が(今)聞いていること」を対比させています。
7. they're not very clear (They're = They are)
文法: They are not very + 形容詞they're は they are の短縮形です。very(とても)を否定文で使うと、「あまり〜ではない」という部分否定の意味になります。
8. am I confusing you? (現在進行形の疑問文)
文法: am / is / are + S + Ving?「今、まさに〜していますか?」という現在の動作や状態についての疑問です。ここでは「俺が今、君を混乱させている最中か?」と、相手への影響を問いかけています。
9. we don't want to fool ya' (Don't want to)
文法: do not want to + 動詞の原形現在の願望の否定で、「〜したくない」という意味です。We don't want to fool ya' で「俺たちはお前を騙したくない」という、正直な姿勢を表明しています。
10. like an ever-flowing stream (Likeの用法)
文法: like + 名詞like は「〜のように」という比喩や例示を示す前置詞です。ここでは like waters(水のように)や like an ever-flowing stream(尽きることのない流れのように)と、正義の勢いを表現しています。
Definitely Maybe (Deluxe Remastered Edition)収録曲
- Rock 'n' Roll Star
- Shakermaker
- Live Forever
- Up in the Sky
- Columbia
- Supersonic
- Bring It On Down
- Cigarettes & Alcohol
- Digsy's Dinner
- Slide Away
- Married with Children
- Columbia (White Label Demo)
- Cigarettes & Alcohol (Demo)
- Sad Song
- I Will Believe (Live)
- Take Me Away
- Alive (Demo)
- D’Yer Wanna Be A Spaceman?
- Supersonic (Live)
- Up In The Sky (Acoustic)
- Cloudburst
- Fade Away
- Listen Up
- I Am The Walrus (Live)
- Whatever
- (It's Good) To Be Free
- Half the World Away
- Supersonic (Live At Glasgow Tramshed)
- Rock 'N' Roll Star (Demo)
- Shakermaker (Live Paris In-Store)
- Columbia (Eden Studios Mix)
- Cloudburst (Demo)
- Strange Thing (Demo)
- Live Forever (Live Paris In-Store)
- Cigarettes & Alcohol (Live At Manchester Academy)
- D'Yer Wanna Be A Spaceman? (Live At Manchester Academy)
- Fade Away (Demo)
- Take Me Away (Live At Manchester Academy)
- Sad Song (Live At Manchester Academy)
- Half The World Away (Live, Tokyo Hotel Room)
- Digsy's Dinner (Live Paris In-Store)
- Married With Children (Demo)
- Up In The Sky (Live Paris In-Store)
- Whatever (Strings)
- Shakermaker (Slide Up Mix)
- Bring It On Down (Monnow Valley)
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