Oasis - I Believe In All

I Believe In All / Oasis - アイ・ビリーヴ・イン・オール / オアシス (2008年) の歌詞日本語訳です。

楽曲の解説

"I Believe In All" は、Oasis の2008年のアルバム Dig Out Your Soul日本盤ボーナストラックとしてリリースされ、後にデジタルEP『Boy With The Blues』にも収録されました。この曲は、作曲者であるノエル・ギャラガースピリチュアルで神秘的な世界観が反映されたロックナンバーです。

歌詞は、世の中の全てのものに対する「信頼」を歌っており、超越的な力や希望の存在を強く肯定しています。「火が空にある」fire in the sky)という表現は、神の存在、真実、あるいは差し迫った変化を象徴しています。話者は「言い訳は要らない」I don't need no alibi)と宣言し、自分の信念と生き方に対する揺るぎない確信を示しています。

コーラスでは、強い献身と救済の約束が歌われています。「お前が落ちる時、俺が受け止めてやる」(I will catch you when you fall)というフレーズは、愛や友情、あるいは普遍的な信仰がもたらす安心感とサポートを表しています。

語り手である「俺」は、世界中の全てを信じている、という絶対的な信念を表明しています。俺は真実を知っており、そのために言い訳(alibi)は必要ありません。そして、「俺にはこの道を行く義務がある」I gotta walk this way)という使命感を抱いています。さらに、愛する「お前」に対して、「お前が助けを求めた時、あるいは挫折した時、必ず俺が受け止める」という、献身的な誓いを力強く伝えています。



歌詞と和訳

[Verse 1]

I can't take 'em all
So I'll leave you with this thought
There's a fire in the sky, I don't need no alibi
See I believe in all
Do you hear me when I say
That I gotta walk this way
And there's a fire in the sky, I don't need no alibi
See I believe in all

俺は全てを引き受けることはできない
だからこの想いをお前に残していこう
空には炎がある、俺に言い訳なんて必要ない
ほら、俺は全てを信じているんだ
俺がこう言うのがお前に聞こえるか?
俺はこの道を行かなきゃならないって
そして空には炎がある、俺に言い訳なんて必要ない
ほら、俺は全てを信じているんだ

[Chorus]

And I will catch you when you fall
That's what I'm gonna do
And I will catch you if you call
That's what I'm gonna do

そしてお前が落ちる時、俺が受け止めてやる
それが俺がするべきことだ
そしてお前が呼べば、俺が捕まえてやる
それが俺がするべきことだ

[Verse 2]

I can see for miles
And I can see you and your crimes
There's a fire in the sky, I don't need no alibi
See I believe in all
Do you hear me when I say
That I gotta walk this way
There's a fire in the sky, I don't need no alibi
See I believe in all

俺は何マイルも先まで見通せる
そしてお前と、お前の罪も見通せる
空には炎がある、俺に言い訳なんて必要ない
ほら、俺は全てを信じているんだ
俺がこう言うのがお前に聞こえるか?
俺はこの道を行かなきゃならないって
空には炎がある、俺に言い訳なんて必要ない
ほら、俺は全てを信じているんだ

[Chorus]

And I will catch you when you fall
That's what I'm gonna do
And I will catch you if you call
That's what I'm gonna do

そしてお前が落ちる時、俺が受け止めてやる
それが俺がするべきことだ
そしてお前が呼べば、俺が捕まえてやる
それが俺がするべきことだ

[Outro]

(Ah-ah-ah-ah-ah
Ah-ah-ah, ah-ah-ah)

(アウトロ)

英単語と英文法の解説

英単語の解説

1. Take 'em all (Take them all)

意味: 「それら全てを引き受ける」「それら全てを理解する」
'emthem(それら)の短縮形で、口語表現です。ここでは、「世の中の全ての問題や重荷」を指し、I can't take 'em all で「私には全てを背負いきれない」という意味になります。
例文: The box was too heavy, so I couldn't take 'em all at once. (箱が重すぎたので、一度にそれら全てを持つことはできなかった。)

2. Leave you with this thought

意味: 「この考えをあなたに残していく」
leave you with は、「あなたに何かを残して去る」という意味です。ここでは、物理的なものではなく、「考え」や「メッセージ」を相手に託すことを意味します。
例文: Before I go, I want to leave you with this thought: always be kind. (行く前に、この考えをあなたに残したい。常に親切でいなさい。)

3. Fire in the sky

意味: 「空にある火」「希望」「真実」「神の存在」
比喩的な表現で、強烈なエネルギー、神秘的な光景、あるいは超越的な希望を象徴しています。宗教的、またはスピリチュアルなメッセージとして使われることが多いです。
例文: The sunset created a beautiful fire in the sky. (夕日が空に美しい炎を作り出した。)

4. Alibi

意味: 「アリバイ」「言い訳」「口実」
I don't need no alibi(俺に言い訳は必要ない)という歌詞で使われています。no を使うことで二重否定になり、「全く必要ない」という強い否定と自信を表しています。自分の行動が正しいことへの確信を示しています。
例文: The suspect couldn't provide an alibi for the night of the crime. (容疑者は犯行の夜のアリバイを提供できなかった。)

5. Believe in all

意味: 「全てを信じる」「世の中の全てを肯定する」
believe in は「〜の存在や価値を信じる」という意味です。ここでは、世界全体、普遍的な善、あるいは人生の全てを信じるという、包括的な肯定の姿勢を表しています。
例文: She believes in herself and her ability to succeed. (彼女は自分自身と成功する能力を信じている。)

6. Gotta walk this way (Got to walk this way)

意味: 「この道を行かなければならない」「こうしなければならない」
gottagot to の口語的な短縮形で、have to と同じく「〜しなければならない」という義務や必要性を表します。ここでは、自分の運命や使命を指しています。
例文: We gotta hurry or we'll miss the train. (私たちは急がなければ、電車に乗り遅れてしまうだろう。)

7. Catch you when you fall

意味: 「あなたが落ちるときに受け止める」「助ける」
catch は「捕まえる」という意味ですが、ここでは「失敗したり、挫折したりした時に、支えて助ける」という、献身的なサポートを表すフレーズです。
例文: Don't worry, I'll be there to catch you when you fall. (心配しないで、あなたが落ちたときには私が受け止めるよ。)

8. Crime(s)

意味: 「罪」「犯罪」「過ち」
I can see you and your crimes(お前とお前の罪が見通せる)という歌詞で使われています。法的な犯罪だけでなく、個人的な過ちや心の闇といった広い意味での「罪」を指していると考えられます。

9. For miles

意味: 「何マイルも遠くまで」「遠くまで」
I can see for miles で「何マイルも先まで見通せる」という意味です。物理的な視力だけでなく、未来や真実を見抜く洞察力知恵があることを示唆しています。

英文法の解説

1. I can't take (助動詞 Can の否定形)

文法: Can't (cannot) + 動詞の原形
Can't は「〜できない」という能力や可能性の否定を表す助動詞です。ここでは、「全てを引き受ける能力がない」という話者の限界を示しています。
例文: I can't swim because the water is too cold. (水が冷たすぎるので、私は泳げない。)

2. I'll leave you with this thought (助動詞 Will)

文法: I'll (I will) + 動詞の原形
will は「〜するだろう」という未来や意思を表す助動詞です。ここでは、「これからこのメッセージを残す」という話者の意思を示しています。
例文: I will meet you at the cinema tomorrow. (明日、映画館であなたに会うつもりです。)

3. I don't need no alibi (二重否定)

文法: Don't + need + no + 名詞
文法的には非標準的ですが、歌詞や口語表現では強い否定を強調するために使われます。「I don't need any alibi」と同じ意味ですが、より感情的な強調を生んでいます。
例文: (標準的ではないが、口語で強調) I don't need no help! (私は助けなんて全く必要ない!)

4. Do you hear me when I say (接続詞 When)

文法: When S V
When は「〜するとき」という時を表す接続詞です。「私が言うとき、あなたは私に聞こえますか?」という問いかけです。
例文: When the bell rings, the class starts. (ベルが鳴るとき、授業が始まる。)

5. That I gotta walk this way (接続詞 That の導く名詞節)

文法: say that S V
That は接続詞で、動詞 say(言う)の目的語となる名詞節を導いています。that 以下全体が「言われる内容」となります。
例文: He said that he was tired. (彼は疲れていると言った。)

6. That's what I'm gonna do (関係代名詞 What)

文法: That's (That is) what S V
what先行詞を含む関係代名詞で、「〜するところのもの」という意味です。That's what I'm gonna do で「それが私がするつもりでいることだ」と、強い決意を述べています。
例文: What I want is a new phone. (私が欲しいのは新しい電話だ。)

7. I can see for miles (助動詞 Can)

文法: Can + 動詞の原形
Can は「〜できる」という能力や可能性を表す助動詞です。ここでは、視覚的な能力(遠くまで見える)を表現しています。
例文: She can speak three languages. (彼女は3つの言語を話すことができる。)

8. I will catch you if you call (接続詞 If)

文法: If S V
If は「もし〜ならば」という条件を表す接続詞です。「もしあなたが呼ぶならば、私は受け止めるだろう」と、条件付きの約束を述べています。
例文: If it snows, the school will close. (もし雪が降れば、学校は休みになるだろう。)

9. leave you with (句動詞/他動詞句)

文法: leave + O + with + 名詞
この構造で「Oに(何か)を残して立ち去る」という意味になります。thought(考え)という抽象的なものを残す場合によく使われます。

10. I believe in all (自動詞 believe)

文法: believe in + 名詞
自動詞 believein という前置詞と組み合わさって、「〜の存在を信じる」「〜を信頼する」という意味になります。

アルバム収録曲の和訳(『Dig Out Your Soul』)

  1. Bag It Up
  2. The Turning
  3. Waiting for the Rapture
  4. The Shock of the Lightning
  5. I'm Outta Time
  6. (Get Off Your) High Horse Lady
  7. Falling Down
  8. To Be Where There's Life
  9. Ain't Got Nothin'
  10. The Nature of Reality
  11. Soldier On