Let's All Make Believe
Let's All Make Believe / Oasis - レッツ・オール・メイク・ビリーヴ / オアシス (2000年) の歌詞日本語訳です。
楽曲の解説
"Let's All Make Believe" は、2000年にリリースされたシングル「Go Let It Out」のB面曲として収録されました。この曲は、ノエル・ギャラガーによって書かれた、シニカル(皮肉的)でありながらも希望を探すテーマを持つ楽曲です。「Let's all make believe」(みんなで信じたふりをしよう)というフレーズが繰り返され、人間関係の偽善や、理想と現実のギャップに対する諦めと開き直りを表現しています。
孤独や不信感に満ちた現実から逃れるために、「私たちはまだ友達で、お互いを好きだ」という幻想をあえて作り上げることで、人との繋がりを失いたくないという本質的な願いを垣間見せています。
語り手である「俺」は、正直な気持ちを言おうとする者がいるか問いかけながらも、真実を伝えるには手遅れだと感じています。だから、いっそみんなで「俺たちはまだ友達で、お互いが必要なんだ」と信じたふりをしようと提案します。それは、自分の希望が見知らぬ神に奪われ、裏切りの世界を生きているからかもしれません。しかし、大人になって現実を知り、孤独になることを避けたいという思いから、理想の人間関係や世界の優しさを虚構(ふり)としてでも維持したいと願う、寂しさと強がりが入り混じった心情を歌っています。
歌詞と和訳
[Verse 1]
Is anyone here prepared to sayJust what they mean or is it too late?
For anyone here to try to do
Just what it takes to get through to you
ここにいる誰かに、準備はできているか?
自分の思っていることをそのまま言う準備が。それとももう手遅れなのか?
ここにいる誰かが、お前に通じるために必要なこと
それだけをしようと試みるには
[Chorus]
So let's all make believeThat we're still friends and we like each other
Let's all make believe
In the end we're gonna need each other
だからみんなで信じたふりをしよう
俺たちはまだ友達で、お互いを好きだというふりを
みんなで信じたふりをしよう
結局のところ、俺たちはお互いを必要とするだろうというふりを
[Verse 2]
Strangle my hope and make me prayTo a God I've never seen, but who I betray
To the people who live the afterlife
In a place I'll never be till I'm crucified
俺の希望を締めつけ、俺に祈らせる
一度も見たことがないが、俺が裏切る神に
来世を生きる人々に
俺が磔にされるまで決して行けない場所で
[Chorus]
So let's all make believeWe're still friends and we like each other
Let's all make believe
In the end we'll need each other
Let's all make believe
That all mankind's gonna feed our brother
Let's all make believe
That in the end we won't grow up
だからみんなで信じたふりをしよう
俺たちはまだ友達で、お互いを好きだというふりを
みんなで信じたふりをしよう
結局のところ、俺たちはお互いを必要とするだろうというふりを
みんなで信じたふりをしよう
全ての人類が、俺たちの兄弟を養うだろうというふりを
みんなで信じたふりをしよう
結局のところ、俺たちは大人になんてならないだろうというふりを
[Instrumental Break]
(間奏)
[Chorus]
So let's all make believeThat we're still friends and we like each other
Let's all make believe
In the end we'll need each other
Let's all make believe
That all mankind's gonna feed our brother
Let's all make believe
That in the end we won't grow up
だからみんなで信じたふりをしよう
俺たちはまだ友達で、お互いを好きだというふりを
みんなで信じたふりをしよう
結局のところ、俺たちはお互いを必要とするだろうというふりを
みんなで信じたふりをしよう
全ての人類が、俺たちの兄弟を養うだろうというふりを
みんなで信じたふりをしよう
結局のところ、俺たちは大人になんてならないだろうというふりを
英単語と英文法の解説
初心者の方にも分かりやすいように、優しく詳しく解説をします。英単語の解説
1. Prepared to say
意味: 「言う準備ができている」prepared(準備ができている)という形容詞が、to say(言うこと)という不定詞を伴い、何かをする意志や心構えがあることを示します。ここでは、正直な気持ちを言う準備ができているかを問うています。
例文: The students are prepared to say what they think about the new rule. (生徒たちは新しいルールについて考えていることを言う準備ができている。)
2. Is it too late?
意味: 「もう遅すぎるか?」「手遅れか?」too late は「手遅れ」という意味で、何かをするには時間が過ぎてしまった状態を指します。ここでは、正直になる機会がもう失われたのか、という疑問を表現しています。
例文: I wanted to buy the ticket, but it was too late. (そのチケットを買いたかったが、もう遅すぎた。)
3. Get through to you
意味: 「あなたの心に通じる」「理解してもらう」get through to は「〜に伝える、〜の心に届く」という意味の句動詞です。自分の真意を相手に理解してもらうことの難しさを暗示しています。
例文: It's hard to get through to you when you're angry. (あなたが怒っているとき、あなたに理解してもらうのは難しい。)
4. Make believe
意味: 「信じたふりをする」「空想する」この曲のタイトルにもなっている重要なフレーズです。「みんなで現実ではないことを信じたふりをしよう」という意味です。
例文: The children like to make believe they are superheroes. (子どもたちはスーパーヒーローであるふりをするのが好きだ。)
5. Each other
意味: 「お互いに」「相互に」we like each other(私たちはお互いを好きだ)のように、二人が相互に同じ行為を行うことを示します。
例文: My brother and I help each other with homework. (私の兄と私はお互いに宿題を手伝う。)
6. Strangle my hope
意味: 「私の希望を抑えつける」「希望を奪い去る」strangle(首を絞める)の比喩表現で、希望が打ち砕かれる様子を描写しています。
7. Betray
意味: 「裏切る」who I betray(私が裏切る神)という形で使われています。信頼を裏切る行為を指します。
8. Afterlife
意味: 「来世」「死後の世界」after(後の)と life(人生)から成り立っており、死後の世界を指します。
9. Crucified
意味: 「磔にされる」「ひどく罰せられる」ここでは比喩的に「徹底的に罰せられる、酷い目に遭う」という意味で使われています。
10. Mankind's gonna feed our brother
意味: 「人類は私たちの兄弟を養うだろう」mankind(人類)が、feed(養う)という行為をour brother(弱者、仲間)にするだろうという、理想的な世界の姿を示しています。
英文法の解説
1. Is anyone here prepared... (疑問文の語順)
文法: Is + 主語 + 形容詞be動詞が主語の前に出ることで、Yes/Noで答えられる疑問文を作ります。「誰か準備ができている人はいるか?」という問いかけです。
2. Just what they mean (名詞節 What)
文法: Just what S Vwhat は先行詞を含む関係代名詞で、「〜するところのもの」という意味の名詞節を作ります。what they mean で「彼らの本心、言いたいこと」という意味になります。
3. what it takes to get through to you (形式主語 it)
文法: what it takes + to Vit takes は「〜を必要とする」という意味で、it は形式主語です。what it takes で「必要とされること」という意味になり、to get through to you(あなたに通じるために)に必要な事柄を指します。
4. Let's all make believe (提案の表現)
文法: Let's all + 動詞の原形Let's は Let us の短縮形で、「〜しよう」という提案を表します。all(みんなで)を加えることで、集団での行動を促しています。
例文: Let's all go to the concert tonight. (今夜、みんなでコンサートに行こう。)
5. That we're still friends (接続詞 That)
文法: make believe that S Vthat は接続詞で、believe の目的語となる名詞節を導いています。that 以下全体が「信じるふりをする内容」となります。
6. we're gonna need each other (be going to)
文法: gonna (going to) + 動詞の原形gonna は going to の口語的な短縮形で、「〜するつもりだ」「〜だろう」という未来や予定を表します。
例文: We're gonna have a party next week. (私たちは来週パーティーをするつもりだ。)
7. To a God I've never seen (現在完了形 never)
文法: have never + 過去分詞現在完了形の経験を表す用法です。never(一度も〜ない)を使い、「これまで一度も見たことがない」という経験の否定を表現しています。
例文: I have never visited that country. (私はあの国を一度も訪れたことがない。)
8. who I betray (目的格の関係代名詞)
文法: 名詞 (God) + who S Vwho は関係代名詞で、直前の名詞 God を説明しています。who は目的格として使われています。
9. till I'm crucified (接続詞 till)
文法: till S Vtill は until と同じく、「〜するまでずっと」という時の期限を示す接続詞です。
10. we won't grow up (助動詞 Won't)
文法: won't (will not) + 動詞の原形won't は「〜しないだろう」という未来の否定を表す助動詞です。ここでは、「大人になんてならない」という反抗的な願望を表現しています。
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