楽曲の解説
『Makes Me Wonder』は、Maroon 5のアルバム『It Won’t Be Soon Before Long』に収録された楽曲で、2007年5月16日にリリースされました。この曲は、恋愛の終わりとともに感じる怒りや混乱を描きながらも、アメリカの政治に対する不満を表現する側面も持っています。リリース時にアメリカで大ヒットし、ビルボードHot 100で64位から急上昇し、1位を獲得。グラミー賞も受賞しました。
曲の歌詞は、恋愛の終わりに感じる痛みや葛藤をテーマにしており、その背景にはアメリカの政治や社会問題への批判が込められています。愛情の喪失と共に、社会全体の不安を感じる様子が表現されています。
歌詞と和訳
[Verse 1]
I wake up with blood-shot eyes
Struggle to memorize
The way it felt between your thighs
The pleasure that made you cry
It feels so good to be bad
Not worth the aftermath and after that, after that
I tried to get you back
目が充血して目覚める
どうしても思い出そうとする
君の太ももの間に感じたこと
君を泣かせた快楽
悪いことをするのがこんなに気持ちいい
その後のことなんてどうでもいい
それでも君を取り戻そうとした
[Pre-Chorus]
(But) I still don't have a reason
And you don't have the time
And it really makes me wonder if I ever gave a fuck about you
でも、まだ理由がない
君には時間がない
そして、僕は本当に考えてしまうんだ
君のことを本当に気にしていたのかって
[Chorus]
Give me somethin' to believe in
'Cause I don't believe in you anymore, anymore
I wonder if it even makes a difference to try
Yeah, so this is goodbye
僕に信じる何かをくれ
もう君を信じられないから
試すことに意味があるのか、疑問に思うよ
だから、これが最後だ
[Verse 2]
God damn my spinning head
Decisions that made my bed
Now I must lay in it
And deal with things I've left unsaid
I want to dive into you
Forget what we're goin' through
I get behind, you make your move
Forget about the truth
くそっ、回る頭が痛い
自分の決断で作ったベッド
今、それに横たわらなきゃならない
言えなかったことに向き合わなきゃ
君に飛び込みたい
今起きていることを忘れたくなる
僕が後ろに回り、君は動きを見せる
真実なんて忘れたい
[Pre-Chorus]
I still don't have a reason
And you don't have the time
And it really makes me wonder if I ever gave a fuck about you
まだ理由はない
君には時間がない
本当に考えるんだ
僕は君を本当に大切にしていたのかって
[Chorus 2]
Give me somethin' to believe in
'Cause I don't believe in you anymore, anymore
I wonder if it even makes a difference
It even makes a difference to try, yeah
And you tell me how you're feeling
But I don't believe it's true anymore, anymore
I wonder if it even makes a difference to cry (oh no)
So this is goodbye
僕に信じる何かをくれ
君をもう信じられないから
試すことに意味があるのか
それに、試してみても意味があるのか
君がどう感じているかを教えてくれるけれど
もうそれが本当だとは信じられない
泣くことに意味があるのか、疑問に思う(ああ、もう)
だから、これが最後だ
[Bridge]
I've been here before
One day, I'll wake up and it won't hurt anymore (Oh-oh-oh-oh)
You caught me in a lie
I have no alibi
The words you say don't have a meaning
ここにはもう何度も来たことがある
いつか目覚めたら、もう痛くないだろう(ああ)
君は僕を嘘で捕まえた
言い訳はない
君が言った言葉には意味がない
[Pre-Chorus 2]
'Cause I still don't have the reason
And you don't have the time
And it really makes me wonder if I ever gave a fuck about you and I
And so this is goodbye
まだ理由はない
君には時間がない
そして本当に考えてしまうんだ
僕との関係が本当に大事だったのかって
だから、これが最後だ
[Chorus 2]
Give me somethin' to believe in
'Cause I don't believe in you anymore, anymore
I wonder if it even makes a difference
It even makes a difference to try, yeah
And you tell me how you're feeling
But I don't believe it's true anymore, anymore
I wonder if it even makes a difference to cry (oh no)
So this is goodbye
僕に信じる何かをくれ
君をもう信じられないから
試すことに意味があるのか
それに、試してみても意味があるのか
君がどう感じているかを教えてくれるけれど
もうそれが本当だとは信じられない
泣くことに意味があるのか、疑問に思う(ああ、もう)
だから、これが最後だ
[Outro]
(Oh no) And so this is goodbye
(Oh no) Yeah, so this is goodbye
(Oh no) Yeah, so this is goodbye
(ああ、もう)だから、これが最後だ
(ああ、もう)うん、これが最後だ
(ああ、もう)うん、これが最後だ
英単語と文法の解説
1. "blood-shot"(形容詞)
意味:「血走った」。目が赤くなっている状態を指します。特に、寝不足やアルコール摂取などで目が充血することを表現します。
例文: After the long flight, his eyes were blood-shot. (長時間のフライトの後、彼の目は充血していた。)
文法ポイント: 「blood-shot」は形容詞で、名詞「eyes」を修飾しています。「blood」は「血」を意味し、「shot」は「射る、突き刺さる」という意味ですが、ここでは「血が充満した」という状態を表現しています。
2. "memorize"(動詞)
意味:「覚える」。何かを記憶することを指します。
例文: I have to memorize my speech for tomorrow. (明日のスピーチを覚えなければならない。)
文法ポイント: 「memorize」は動詞で、目的語を取ります。この歌詞では「the way it felt between your thighs」がその目的語です。「memorize」は覚える対象を明確にすることが必要です。
3. "pleasure"(名詞)
意味:「喜び、快楽」。何かをして感じる幸福感や満足感を意味します。
例文: It was a pleasure to meet you. (お会いできてうれしかったです。)
文法ポイント: 「pleasure」は名詞で、主に「enjoyment(楽しさ)」や「satisfaction(満足)」を表現します。歌詞では、恋愛関係における感情的な「快楽」を意味しています。
4. "aftermath"(名詞)
意味:「余波、後遺症」。出来事や事故が終わった後に残る影響や結果を意味します。
例文: The aftermath of the storm left the town devastated. (嵐の余波で町は壊滅的な状態になった。)
文法ポイント: 「aftermath」は名詞で、出来事の「結果」を指します。歌詞では、「後悔や痛みの余波」に対する無関心を表現しています。
5. "caught"(動詞)
意味:「捕まえる、見つける、気づく」。何かを発見したり、見逃さずに注意を払うことです。
例文: She caught the ball during the game. (彼女は試合中にボールをキャッチした。)
文法ポイント: 「caught」は「catch」の過去形です。過去形の動詞は、何かが過去に起こったことを示します。歌詞では、「嘘をついているところを見抜かれた」場面を描いています。
6. "alibi"(名詞)
意味:「アリバイ」。自分が犯罪を犯していなかったことを証明するための証拠や言い訳です。
例文: He claimed he had an alibi for the time of the robbery. (彼は強盗が起きた時間にアリバイがあると主張した。)
文法ポイント: 「alibi」は名詞で、犯罪の証拠として使われることが多いです。歌詞では、言い訳や責任逃れの不在を象徴しています。
7. "believe"(動詞)
意味:「信じる」。何かが真実であると考えることを意味します。
例文: I believe in love at first sight. (一目惚れを信じている。)
文法ポイント: 「believe」は動詞で、目的語を取ります。この歌詞では「you」を目的語として、「君を信じることができない」と表現しています。
8. "difference"(名詞)
意味:「違い、差異」。何かの異なる部分や性質を指します。
例文: There is a big difference between the two paintings. (その2つの絵には大きな違いがある。)
文法ポイント: 「difference」は名詞で、何かの違いを強調する時に使います。歌詞では「試してみることに意味があるのか」を疑問として表現しており、行動に対する「違い」や「効果」を考えています。
9. "wonder"(動詞)
意味:「不思議に思う、疑問に思う」。何かがどうしてこうなったのか、なぜこうなったのかを考える時に使います。
例文: I wonder how the magician performed that trick. (そのマジシャンがどうやってそのトリックを行ったのか不思議に思う。)
文法ポイント: 「wonder」は動詞で、何かを疑問視する時に使います。「I wonder if」で始まる文は「~かどうか不思議に思う」という意味になります。
10. "dive into"(句動詞)
意味:「〜に飛び込む、深く関わる」。物理的に飛び込むことだけでなく、あることに積極的に関わる、または集中することを指します。
例文: He decided to dive into the new project. (彼は新しいプロジェクトに積極的に取り組むことに決めた。)
文法ポイント: 「dive into」は句動詞で、何かに深く入り込むことを意味します。歌詞では、感情的な意味で「君に飛び込みたい」と表現しています。
曲の情報
- 曲名: Makes Me Wonder
- アーティスト名: Maroon 5
- アルバム: It Won't Be Soon Before Long
- リリース年: 2007
- ジャンル: Pop Rock, Alternative Rock
曲の特徴
- 失恋や裏切りに対する怒りと解放感を表現。
- 自由で反抗的な歌詞、感情を率直にぶつけるスタイル。
- パンクとポップの要素を融合させたサウンド。
- 若者を中心に共感を呼び起こす強いメッセージ。
- 歌詞の中に政治的な言及もあり、アメリカのイラク戦争や政治の混乱についてのフラストレーションを表現。
- 恋愛だけでなく、社会的な不満や信頼の問題を取り上げている。
- 「Makes Me Wonder」はもともと「失敗した関係」についてのラブソングとして書かれた。リーブン自身によると、その関係は「ひどく間違っていた」とのこと。
- 歌詞には二つの異なる意味が込められている。ラブソングの形をとりながら、政治的な暗示を含んでいる。リーブンは道徳を説きたくないため、恋愛の失敗とともに、自国のリーダーシップに対する「理解できない、信じられない」という気持ちも表現している。
- リーブンのフラストレーションの一つは、アメリカの政治の状態やイラク戦争におけるアメリカの役割に対するもの。「Give me something to believe in / cause I don’t believe in you anymore.」という歌詞は、ブッシュ政権を直接指しているわけではないが、そのテーマに関連しているかもしれないとリーブンは説明している。
- 歌詞のリフレインは、リーブンが経験した失敗した関係の一つを反映している。
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