ILLIT (아일릿) 'NOT CUTE ANYMORE’ Official MV
ILLIT「NOT CUTE ANYMORE」:"かわいい"からの脱却とありのままの個性
楽曲情報
- 曲名: NOT CUTE ANYMORE (ノット・キュート・エニモア)
- アーティスト名: ILLIT (アイリット)
- アルバム名、リリース年: NOT CUTE ANYMORE, NOT CUTE ANYMORE (2025年11月24日)
- トラック番号: 1
- プロデューサー: Jasper Harris
楽曲解説:ジェンダー・ステレオタイプからの解放
「NOT CUTE ANYMORE」は、ILLITのファーストシングルアルバムのリードシングルとして、2025年11月24日にリリースされました。この曲は、K-POPアイドルにしばしば求められる「かわいい」という固定観念からの脱却を宣言する楽曲です。少女たちが持つ個性や、少し変わった趣味、飾り気のない性格を肯定し、ありのままの自分を受け入れるメッセージが込められています。
テーマ:自己受容と予想外の好み
歌詞全体を通して、一般的な「女の子らしい」とされるイメージとは異なる、メンバー個人のユニークな好みと内面の自由が表現されています。
- 対比されるキーワード: 「No keyring, no hand mirror(キーホルダーなし、手鏡なし)」や「Linda Lindaの子守唄」(日本のパンクバンドの曲を指す)など、一般的なかわいらしさから逸脱したアイテムが並べられています。
- 脱・かわいい宣言: コーラスの「I'm not cute anymore」と「강아지보단 난 느슨한 해파리가 좋아(子犬より私はだらっとしたクラゲが好き)」というフレーズが、この曲の核心です。活発な子犬という定番のかわいいイメージに対し、漂うクラゲという、予想外で自由な存在を好むことで、従来の枠組みに収まらない個性を表現しています。
- 飾り気のない性格: 「난 외계인이 아냐 그냥 털털한 편인 거야(私は宇宙人じゃない、ただサバサバした方なのよ)」という歌詞は、「変わっている」と見られがちな個性の裏側にある、ただ飾らない性格を説明し、自己受容を促しています。
- I got Suede on my vinyl: ヴァイナル(レコード)にスエード(起毛革)が乗っているというフレーズは、クールで少しニッチな趣味(アナログレコード)と、そのユニークな感覚(スエード)を掛け合わせ、彼女たちの内面的な世界観を示唆しています。
音楽性とメッセージのコントラスト
このトラックは、ミニマルなレゲエ・ポップスタイルを特徴とし、柔らかなメロディーと親密なボーカルによって構成されています。「私はもうただ可愛らしいだけじゃない」という歌詞のメッセージと、楽曲の温かい雰囲気との間に、エレガントなコントラストを生み出しています。
- この曲の中心的なメッセージは、彼女たちのイメージを再定義したいという願望と、「かわいいガールズグループ」のペルソナの裏側にいる、複雑で個性的なありのままの自分たちを見せたいという点にあります。
- また、リスナーに対しても、表面的なレッテルを超えて、自身のあらゆる側面を受け入れるよう促しています。
- リリース後、このミュージックビデオは大きな成功を収め、YouTubeでわずか2日間で1,000万再生を突破し、韓国のMelon Hot 100で8位にランクインするなど、国際的な注目を集めました。
- ILLITにとって「NOT CUTE ANYMORE」は、単なる一曲以上の意味を持ちます。それは、アイデンティティと芸術的な成熟の表明であり、自分たちに忠実でありながら、進化し、実験し、驚きを提供する彼女たちの能力を示しています。
歌詞と和訳
NOT CUTE ANYMORE
[Verse 1: Minju, Yunah]
용감한 내 가방
No keyring, no hand mirror
Oh, rock will never die
린다 린다 자장가
한정판 콩국수
Matcha보다 고소해
I'm too shy for all these
데이트 내내 젤리슈즈
[ヴァース 1: ミンジュ, ユナ]
勇敢な私のカバン
キーホルダーなし、手鏡なし
ああ、ロックは決して死なない
リンダ リンダの子守唄
限定版の豆乳冷麺
抹茶より香ばしい
この全部に私はシャイすぎる
デート中ずっとジェリーシューズ
[Pre-Chorus: Iroha]
I got Suede on my vinyl
나의 동화책
[プリコーラス: イロハ]
私のレコードにはスエードを乗せた
私の童話
[Chorus: Wonhee, Minju, Moka]
I'm not cute anymore (Uh-uh)
I'm not cute anymore (Uh-uh)
안돼 no more, 강아지보단 난 느슨한 해파리가 좋아 (Uh-uh)
'Cause I'm not cute anymore
[コーラス: ウォンヒ, ミンジュ, モカ]
私はもうかわいくない
私はもうかわいくない
ダメ、もういいの、子犬より私はだらっとしたクラゲが好き
だって、私はもうかわいくないから
[Verse 2: Wonhee, Yunah]
오분 컷 완벽한
My makeup tutorial
When I get super stressed
공포영화 좀 볼까?
근데 넌 멀었어
Oh, I don't like cherry coke
난 외계인이 아냐
그냥 털털한 편인 거야
[ヴァース 2: ウォンヒ, ユナ]
5分で完成する完璧な
私のメイクアップチュートリアル
私がすごくストレスを感じたら
ホラー映画でも観ようかな?
だけど、あなたはまだ理解できてない
ああ、私はチェリーコークが好きじゃない
私は宇宙人じゃない
ただサバサバした方なのよ
[Pre-Chorus: Minju]
I got Suede on my vinyl
나의 동화책
[プリコーラス: ミンジュ]
私のレコードにはスエードを乗せた(スエードを聴いている)
私の童話
[Chorus: Moka, Yunah, Wonhee]
I'm not cute anymore (Uh-uh)
I'm not cute anymore (Uh-uh)
안돼 no more, 강아지보단 난 느슨한 해파리가 좋아 (Uh-uh)
'Cause I'm not cute anymore
[コーラス: モカ, ユナ, ウォンヒ]
私はもうかわいくない(Uh-uh)
私はもうかわいくない(Uh-uh)
ダメ、もういいの、子犬より私はだらっとしたクラゲが好き(Uh-uh)
だって、私はもうかわいくないから
主な英単語の解説
- keyring: 「キーホルダー」や「キーリング」のことです。「No keyring」は、飾りのないシンプルなスタイルを好む姿勢を表しています。
- hand mirror: 「手鏡」のことです。「No hand mirror」は、頻繁に外見を気にしない、飾らない性格を示唆しています。
- rock will never die: 「ロックは決して死なない」という意味で、パンクやロック精神を好み、従来の「かわいい」イメージとは異なるクールな一面を表現しています。
- shy for all these: too shy for で「〜するにはあまりにも内気すぎる」という意味です。ここでは、おそらく周りの期待や、自分を取り巻く「かわいい」とされるものに対してシャイでいようとしていることを示唆します。
- Suede on my vinyl: Suede は「スエード(起毛革)」、vinyl は「レコード」を指します。比喩的に、クールで個性的な音楽やスタイルを指し、彼女たちのニッチな趣味を表現しています。
- anymore: 「もはや〜ない」「これ以上は」という意味です。否定文で使われ、過去との決別を強調しています。
- super stressed: super は「超」「非常に」という意味で、口語で強調によく使われます。stressed は「ストレスを感じている」状態を指します。
- makeup tutorial: 「メイクの教え方」「メイクの解説」という意味です。ここでは、自分で完璧なメイクを短時間で仕上げることを示しています。
- cherry coke: 「チェリーコーク」のことです。特定の好みを否定することで、一般的な「女の子らしい」とされるものへの拒否を示しています。
- no more: 「もうやめて」「これ以上はダメ」という強い否定の表現です。ここでは「かわいい」を求められることへの拒否を強調しています。
- got: have got の口語的な省略形です。「持っている」「手に入れた」という意味で使われます。
- will never die: 助動詞 will に never を組み合わせることで、「決して〜しないだろう」という強い決意や断言を表しています。
主な英文法の解説
- I'm not cute anymore: anymore は否定文で用いられ、「もはや〜ない」「これ以上は〜ない」という意味で、過去の自分や求められるイメージとの決別を明確に示しています。
- No keyring, no hand mirror: 主語や動詞を完全に省略し、No + 名詞 という形でアイテムの不在を強調しています。詩的な表現や口語で多用される、非常に簡潔な否定形式です。
- rock will never die: will never + 動詞の原形 で「決して〜しないだろう」という強い断定や信念を表します。ここでは、彼女たちの精神や選んだスタイルが不滅であることを宣言しています。
- I'm too shy for all these: too + 形容詞 + for... で「〜するにはあまりにも〜すぎる」という構造です。ここでは、一般的に「かわいい」とされるものに対して、自分は馴染めないというニュアンスを伝えています。
- When I get super stressed: When + S + V は時を表す副詞節で、「〜するとき」という意味です。get + 形容詞 は「〜な状態になる」という変化を表し、ここでは「ストレスを感じるようになる」という意味です。
- I don't like cherry coke: シンプルな動詞 like の否定形です。特定の好みを否定することで、従来のイメージに収まらない彼女たちの個性を明示しています。
- 'Cause I'm not cute anymore: 'Cause は Because の口語的な短縮形です。コーラスの理由を説明し、メッセージの核を補強しています。
- I got Suede on my vinyl: I got は I have の口語的・スラング的な表現(または I have got の短縮形)で、「〜を持っている」という意味です。
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