BABYMONSTER - ‘PSYCHO’ M/V

BABYMONSTER「PSYCHO」:違いを抱擁するフィアースな宣言

BABYMONSTERの「PSYCHO」は、2025年10月10日にリリースされたEP『WE GO UP』の2曲目に収録されています。この楽曲は、「誰もが少しはサイコである」という考え方、つまり個々の違いや特異性を肯定的に受け入れるというテーマを掲げています。

強いベースラインが特徴的で、ヒップホップ、ダンス、そしてロックの要素を組み合わせたダイナミックなトラックであり、グループのフィアース(獰猛)なパフォーマンスを際立たせています。

楽曲情報

  • 曲名: PSYCHO (サイコ)
  • アーティスト名: BABYMONSTER (ベイビーモンスター)
  • アルバム名: WE GO UP
  • リリース日: 2025年10月10日

楽曲解説:個性を肯定するハイブリッドサウンド

「PSYCHO」は、単なるクレイジーさを表現するのではなく、社会の規範から外れた個性を力として肯定する、BABYMONSTERらしい挑戦的なメッセージを持った楽曲です。

テーマとメッセージ

  • 違いの肯定: 歌詞の核となるのは「Everybody give me room, 누가 뭐래도 I'ma do」(みんな私に場所を空けて、誰が何と言おうと私はやる)や「서로 다른 psycho」(互いに違うサイコ)というフレーズです。これは、他人の評価を気にせず、独自の道を進むことの価値を宣言しています。
  • バラと棘の比喩: 「Every rose has a thorn」(どのバラにも棘がある)という表現は、美しさや魅力の裏には、個性の強さや危うさ(Psycho)が伴うという、二面性を象徴しています。
  • Why so serious?: インターリュードで使用されるこのフレーズは、映画『ダークナイト』のジョーカーの有名なセリフであり、楽曲の持つサスペンスフルで狂気的なコンセプトを強調し、シリアスになりすぎる世界に対する皮肉を込めています。

サウンドとコンセプト

  • ジャンルの融合: ヒップホップを基盤としながら、ロックギターのような強烈なリフとダンスミュージックの要素が融合し、楽曲全体に緊張感と勢いを与えています。パワフルなベースラインが、BABYMONSTERのパフォーマンスを支える土台となっています。
  • ビジュアルコンセプト: ミュージックビデオは、スリラー映画のようなセットやジャンクヤード(廃品置場)といった場所を舞台に、悪夢のような(nightmare-like)サスペンスフルなコンセプトを展開しています。これは、社会の裏側や、抑圧された個性の解放を視覚的に表現しています。
  • パフォーマンス: メンバー個々のスタイルが際立つ構成と、激しい振り付けが、楽曲の持つ「フィアース」なエネルギーを最大限に引き出しています。

ラップと口語表現

  • 自己主張: ラップパートでは、「You ain't got a clue」(君には見当もつかない)や「I'ma kick that door」(そのドアを蹴破る)といった自信に満ちたスラングや表現が多用され、グループの強気なイメージを確立しています。
  • 韻とリズム: 「Tick-tack-toe, playing games, I'ma kick that door」のように、ゲーム用語や韻を踏んだ言葉遊びが楽曲のリズムとグルーヴを高めています。



歌詞と和訳

PSYCHO

[Intro: Ahyeon]
BABYMON (Hashtag)

[イントロ: アヒョン]
BABYMON (ハッシュタグ)

[Verse 1: Chiquita, Ruka, Ahyeon, Asa]
Move, you don't want no problems in that
Mood, 너는 너무 말이 많아
Ooh, 빈 수레가 요란할 뿐
Boo (Hashtag), hoo (Hashtag)
Yeah, yeah, yeah, 난 치타처럼 달려 나가
Yeah, yeah, yeah, 독수리처럼 날아올라
알 수 없는 끝 향해 달려가자 꿈
Everybody give me room, 누가 뭐래도 I'ma do

[ヴァース 1: チキータ, ルカ, アヒョン, アサ]
どいて、そんな調子じゃ問題なんて起こしたくないでしょ
ムード、あなたは言葉が多すぎる
空の荷車ほど騒がしいだけ
ブー、フー
私はチーターのように走り出す
鷲のように舞い上がる
分からない終わりに向かって走り出そう、夢
みんな私に場所を空けて、誰が何と言おうと私はやる

[Pre-Chorus: Rora, Chiquita]
Na-na-na-na-na-na-na-na-na
You don't know about me, you don't know about me
Na-na-na-na-na-na-na-na-na
Every rose has a thorn (우린 모두 psycho)

[プリコーラス: ロラ, チキータ]
ナナナナナナナナナ
あなたは私のことを知らない、あなたは私のことを知らない
ナナナナナナナナナ
どのバラにも棘がある (私たちはみんなサイコ)

[Chorus: Pharita, Chiquita, Asa, Ahyeon]
누구나 똑같아
너나, na-na, 서로 다른 psycho
모두 다 비정상
너나, na-na, 조금 다른 psycho
Psy-psy-psycho, psy-psy-psy-psy-psycho
웃는 얼굴 뒤엔 just a little psycho
Psy-psy-psycho, psy-psy-psy-psy-psycho
세상처럼 돌고 도는 우린 psycho

[コーラス: ファリタ, チキータ, アサ, アヒョン]
誰でも同じよ
あなたも、私も、互いに違うサイコ
みんな普通じゃない
あなたも、私も、少し違うサイコ
サイ、サイ、サイコ、サイ、サイ、サイ、サイ、サイコ
笑う顔の裏には、ほんの少しのサイコ
サイ、サイ、サイコ、サイ、サイ、サイ、サイ、サイコ
世界のように巡り巡る、私たちはサイコ

[Interlude]
Why so serious?

[インターリュード]
なんでそんなに真面目なの?

[Verse 2: Ruka, Asa]
Tick-tack-toe, playing games, I'ma kick that door
Say my name like Ruk, Ruk, Ruk
Everybody wanna be it, should've, would've
Could've did it, won't admit like
Oh, I wish you would who misunderstood
You ain't got a clue (Mm, mm)
Feeling like a villain chilling, everything I'm thrilling killing
Get in where you fit in, you a psycho too

[ヴァース 2: ルカ, アサ]
三目並べ、ゲームをして、私はそのドアを蹴破る
ルック、ルック、ルックみたいに私の名を呼んで
誰もがそれになりたい、すべきだった、そうしていただろうに
やれたはずなのに、認めようとしない、まるで
ああ、誤解した君ならそうするだろう
君には見当もつかない(んー、んー)
悪役みたいに落ち着いている気分、私が興奮させるものは全て最高にキマってる
君がはまる場所にハマれ、君もサイコなんだ

[Pre-Chorus: Pharita, Rora]
Na-na-na-na-na-na-na-na-na
You don't know about me, you don't know about me
Na-na-na-na-na-na-na-na-na
Every rose has a thorn (우린 모두 psycho)

[プリコーラス: ファリタ, ロラ]
ナナナナナナナナナ
あなたは私のことを知らない、あなたは私のことを知らない
ナナナナナナナナナ
どのバラにも棘がある (私たちはみんなサイコ)

[Chorus: Ahyeon, Rora, Chiquita, Pharita]
누구나 똑같아
너나, na-na, 서로 다른 psycho
모두 다 비정상
너나, na-na, 조금 다른 psycho
Psy-psy-psycho, psy-psy-psy-psy-psycho
웃는 얼굴 뒤엔 just a little psycho
Psy-psy-psycho, psy-psy-psy-psy-psycho
세상처럼 돌고 도는 우린 psycho

[コーラス: アヒョン, ロラ, チキータ, ファリタ]
誰でも同じよ
あなたも、私も、互いに違うサイコ
みんな普通じゃない
あなたも、私も、少し違うサイコ
サイ、サイ、サイコ、サイ、サイ、サイ、サイ、サイコ
笑う顔の裏には、ほんの少しのサイコ
サイ、サイ、サイコ、サイ、サイ、サイ、サイ、サイコ
世界のように巡り巡る、私たちはサイコ

[Bridge: Chiquita, Rora]
Can you see it? 강가에 비친
두 개의 달은 너와 나
오늘이 우리 마지막 밤인 것처럼
미쳐가 보자

[ブリッジ: チキータ, ロラ]
見える?川辺に映った
二つの月は、あなたと私
今日が私たちの最後の夜であるかのように
熱狂しにいこう

[Outro: Asa, Ruka, All]
This is for everybody, you're not just anybody
Shout out and tell somebody, we are the psychos
This is for everybody, you're not just anybody
Shout out and tell somebody, we are the psychos
Na-na-na-na-na-na-na-na (Psy-psy-psy-psycho)
Na-na-na-na-na-na-na-na (Psy-psy-psy-psycho)
Na-na-na-na-na-na-na-na (Psy-psy-psy-psycho)
Na-na-na-na-na-na-na, we are the psychos

[アウトロ: アサ, ルカ, All]
これはみんなのためのもの、あなたはただの誰かじゃない
大声で誰かに言おう、私たちはサイコだと
これはみんなのためのもの、あなたはただの誰かじゃない
大声で誰かに言おう、私たちはサイコだと
ナナナナナナナナ(サイサイサイサイコ)
ナナナナナナナナ(サイサイサイサイコ)
ナナナナナナナナ(サイサイサイサイコ)
ナナナナナナナナ、私たちはサイコ

英単語の解説

この曲の歌詞は、強い自己肯定と反骨精神を表現する言葉、そしてスラングやイディオムが豊富に使われており、英語表現の多様性を学ぶのに適しています。

主な英単語の解説

  • problems: 「問題」「厄介事」という意味です。ここでは、争いごとや面倒な事態を指します。
  • mood: 「気分」「雰囲気」という意味ですが、ここでは「態度」や「調子」といったニュアンスで使われています。
  • give me room: give (someone) room で、「〜にスペースを空ける」「場所を譲る」という意味のイディオムです。ここでは、自己主張のために場所を要求しています。
  • every rose has a thorn: 「どのバラにも棘がある」という英語の有名なことわざです。魅力的なものには必ず欠点や危険が伴うという二面性を表します。
  • serious: 「真面目な」「本気の」「深刻な」という意味の形容詞です。ここでは、比喩的に「深刻になりすぎること」を意味します。
  • Tick-tack-toe: 「三目並べ」(まるばつゲーム)のことで、ここでは比喩的に幼稚なゲームや争いを指しています。
  • admit: 「認める」「白状する」という意味の動詞です。ここでは、自分の失敗や感情を認めない状況を指します。
  • misunderstood: misunderstand の過去分詞形で、「誤解された」「理解されなかった」という意味の形容詞です。
  • clue: 「手がかり」「ヒント」「見当」という意味の名詞です。You ain't got a clue で「君には見当もつかない」という強いスラング表現になります。
  • villain: 「悪役」「犯罪者」という意味の名詞です。ここでは、規範にとらわれない強い自己を誇示する比喩として使われています。
  • chilling: スラングで「落ち着いている」「リラックスしている」という意味ですが、ここでは「悪役でありながらクールに振る舞う」という対比を表現しています。
  • thrilling: 「ゾクゾクさせるような」「スリル満点の」という意味の形容詞です。
  • Shout out: 「大声で叫ぶ」「言及する」「感謝の意を表明する」という意味の句動詞です。ここでは、自分たちのアイデンティティを公に宣言することを促しています。

英文法の解説

この曲の歌詞には、強い否定を伴う二重否定、未来の口語的な短縮形、そして仮定法過去完了の省略形など、現代のストリートな英語表現を理解する上で重要な文法が多用されています。

主な英文法の解説

  • you don't want no problems: don't(否定)と no problems(否定)を重ねた二重否定の形です。標準英語では避けるべきですが、ヒップホップなどの口語では強い否定や強調のために頻繁に使われ、「全く問題が欲しくない」という意味になります。
  • 빈 수레가 요란할 뿐: 韓国語の「空の荷車がやかましいだけ」という表現です。これは英語のことわざ "An empty vessel makes the greatest sound"(空の器ほど大きな音を立てる)に相当し、中身のない人ほど大げさに振る舞うという教訓です。
  • I'ma do: I'maI'm going to の極めてカジュアルな短縮形です。I'ma do はしばしば I'm going to do it のように、目的語が省略されて使われ、「(誰が何と言おうと)私はやる」という強い決意を表します。
  • Every rose has a thorn: Every は「すべての」を意味しますが、単数形の名詞 (rose)単数形の動詞 (has) を伴うのがルールです。すべての個体が持つ普遍的な性質を表現します。
  • Why so serious?: 標準的な疑問文 Why are you so serious? の主語と動詞が省略された形です。映画の引用としても有名で、深刻な態度を皮肉る際に使われる定型表現です。
  • I'ma kick that door: ここでも I'ma(I'm going to)が使われ、そのドアをすぐに蹴破るという差し迫った行動を示しています。
  • should've, would've, could've did it: should've, would've, could've はそれぞれ should have, would have, could have の短縮形で、仮定法過去完了の助動詞です。これは過去への後悔や推量を表します。しかし、文法的に正しい done ではなく、口語で誤用される did が使われている点が特徴的です。
  • who misunderstood: これは直前の you または whoever を指す関係代名詞節であり、I wish you would(君がそうすればいいのに)という願望を受けて、「誤解した人物ならそうするだろう」という皮肉的なニュアンスを含んでいます。
  • You ain't got a clue: ain'thaven't の意味で使われ、You haven't got a clue(君は見当もつかない)という強い否定を表すスラングです。
  • Feeling like a villain chilling: Feeling like... は主語と動詞(I'm)が省略された分詞構文で、「〜のように感じながら」という付帯状況を説明しています。
  • Get in where you fit in: Get infit in はどちらも句動詞です。これは「君がフィットする(居場所を見つける)場所に、入り込め」という強い命令や勧告を表します。