Shakermaker (Live Paris In-Store)

Shakermaker (Live Paris In-Store) / Oasis - Shakermaker (Live Paris In-Store) / Oasis の歌詞日本語訳です。

楽曲の解説

Oasisの「Shakermaker (Live Paris In-Store)」は、バンドの初期の代表曲の一つである「Shakermaker」のアコースティック・ライブ・バージョンです。この音源は、おそらく1993年後半から1994年初頭の間に、パリのレコード店かどこかで行われたインストア・ギグで録音されたものと推測されます。この時期の録音であることの重要な証拠として、初期のバージョンにのみ見られた後のリリースでは削除された第三連(Verse 3)が含まれている点が挙げられます。

原曲の「Shakermaker」は、シンプルでキャッチーなメロディと、どこか気だるい雰囲気が特徴です。歌詞は、退屈な日常から逃れたいという漠然とした願望や、有名キャラクターが入り混じるシュールな世界観を描き出しています。特に「I'd like to be somebody else / And not know where I've been(僕は誰か他の人になりたい / そして自分がどこにいたのかも知らないでいたい)」という冒頭のフレーズは、自己の存在や過去からの解放を望む、若者特有のアイデンティティへの問いかけを象徴しています。

このライブ・バージョンに収録されている、幻の第三連は、「I'd like to teach the world to sing / In perfect harmony / I'd like to buy you all the coke / To keep you company」という、有名なCMソングのパロディ的な要素を含んでいます。これは、楽曲全体に漂う「何かから逃れたい」という内省的なテーマから一転し、「世界を変えたい」という大仰な、しかしどこか皮肉めいた希望と、現実的な欲求(コークを買う)を混ぜ合わせることで、初期のOasisの持つ、シニカルでありながらもスケールの大きな野心を垣間見せています。

「shake along with me(僕と一緒にシェイクしよう)」というコーラスは、聴衆を巻き込むシンプルで普遍的なコール&レスポンスであり、このアコースティック編成と親密な空間での演奏によって、初期のOasisが持っていた聴衆との一体感や、飾らない生の魅力がより一層際立っています。





歌詞と和訳

[Intro]

This one's called 'Shakermaker'

こいつは「シェイカメイカー」って曲だ。

[Verse 1]

I'd like to be somebody else
And not know where I've been
I'd like to build myself a house
Out of plasticine

俺は誰か他の奴になりたいね
そして自分がどこにいたかも知らねえでいたい
俺は自分の家を建てたいんだよ
油粘土でできた家をな

[Chorus ]

Ahh, shake along with me
Ahh, shake along with me

ああ、俺と一緒に揺れろよ
ああ、俺と一緒に揺れろって

[Verse 2]

I've been driving in my car
With my friend Mister Soft
Mister Clean and Mister Benn
Are living in my loft

俺は車をぶっ飛ばしてきたところだ
友達のミスター・ソフトと一緒にな
ミスター・クリーンとミスター・ベンが
俺の屋根裏部屋に住んでるってわけだ

[Chorus]

Ahh, shake along with me
Ahh, shake along with me

ああ、俺と一緒に揺れろよ
ああ、俺と一緒に揺れろって

[Bridge]

I'm sorry but I just don't know
I know you said I told you so
When you're happy and you're feeling fine
Then you'll know that it's the right time
Then you'll know that it's the right time

悪いが、俺にはただわからねえんだ
お前が「だから言っただろ」って言ったのは知ってるよ
お前がハッピーで、調子が良い時になったら
それが正しいタイミングだってわかるはずだ
それが正しいタイミングだってわかるはずだ

[Interlude]

To shake along with me
Shake along with me
Shake along with me
Shake along with me

俺と一緒に揺れるんだ
俺と一緒に揺れるんだよ
俺と一緒に揺れろ
俺と一緒に揺れろって

[Verse 3]

I'd like to teach the world to sing
In perfect harmony
I'd like to buy you all the coke
To keep you company

俺は世界中に歌を教えたいんだ
完璧なハーモニーでな
俺はお前ら全員にコーラを買ってやるよ
話し相手になってやるために

[Chorus]

Ahh, shake along with me
Ahh, shake along with me
Ahh, shake along with me
Ahh, shake along with me

ああ、俺と一緒に揺れろよ
ああ、俺と一緒に揺れろって
ああ、俺と一緒に揺れろよ
ああ、俺と一緒に揺れろって

[Outro]

Merci

サンキューな

歌詞に学ぶ英単語と英文法解説

ここでは、Oasisの「Shakermaker」の歌詞に出てくる英単語や、日常会話や英文読解でよく使われる文法表現を、英語初心者の方にもわかりやすいように一つひとつ丁寧に解説していきます。

1. 歌詞に登場する重要な英単語

1. somebody else
意味: 「他の誰か
解説: 「somebody(誰か)」と「else(他の)」が組み合わさって、自分ではない別の誰かを指します。歌詞では「I'd like to be somebody else(僕は他の誰かになりたい)」と、自分自身からの脱却を願う気持ちが表れています。
例文: I wish I could read the minds of somebody else. (他の誰かの心を読めたらいいのに。)

2. plasticine
意味: 「油粘土
解説: イギリスで広く使われる、固まらないタイプの粘土のことです。日本ではあまり聞き慣れないかもしれませんが、歌詞では「Out of plasticine(プラスティシンでできた)」というように、夢見がちな、あるいは脆いイメージを家づくりに重ねています。
例文: The children were playing happily with coloured plasticine. (子どもたちは色付きの油粘土で楽しそうに遊んでいた。)

3. shake along with
意味: 「~と一緒に揺れる、付き合う
解説: 「shake(揺れる)」に「along with(~と一緒に)」が加わり、リズムに合わせて体を揺らしたり、「同じ行動を共にする、付き合う」といった誘いの意味合いを持ちます。
例文: Everyone started to shake along with the music. (みんながその音楽に合わせて揺れ始めた。)

4. driving in
意味: 「(車で)走っている、運転している
解説: 「drive(運転する)」に前置詞の「in」がついて、「車に乗って移動している」状況を表します。特に「I've been driving in my car」で、車内という限定された空間での行動を示しています。
例文: We were driving in the countryside all day. (私たちは一日中、田舎を車で走っていた。)

5. loft
意味: 「屋根裏部屋、ロフト
解説: 家の最上階にある、天井裏の空間や、天井が高く広い部屋(アパートなどで)を指します。歌詞では「Are living in my loft(僕の屋根裏部屋に住んでいる)」と、不思議な同居人たちの居場所として登場します。
例文: My grandfather keeps all his old books in the loft. (祖父は古い本をすべて屋根裏部屋に保管している。)

6. sorry
意味: 「ごめんなさい、残念に思う
解説: 日本語の「ごめんなさい」だけでなく、「I'm sorry but I just don't know(ごめん、でもただわからないんだ)」のように、相手の期待に沿えないことへの残念さや戸惑いを表すときにも使われます。
例文: I'm sorry to hear that you failed the test. (あなたがテストに落ちたと聞いて残念です。)

7. feeling fine
意味: 「気分が良い、体調が良い
解説: 「feel(感じる)」の現在進行形と、「fine(元気な、素晴らしい)」を組み合わせた表現で、心身ともに調子の良い状態を意味します。
例文: She said she was feeling fine after the long rest. (彼女は長い休憩の後、気分が良いと言った。)

8. harmony
意味: 「調和、ハーモニー
解説: 音楽における「調和」はもちろん、物事がうまく釣り合っている状態や、人々が争いなく仲良くしている状態も指します。歌詞では「In perfect harmony(完璧なハーモニーで)」と、理想的な世界観を歌っています。
例文: The two countries decided to work together in harmony. (その二国は協調して協力することに決めた。)

9. buy you all the coke
意味: 「あなたたちみんなにコーラを買ってあげる
解説: 「coke」はここでは飲み物の「コカ・コーラ」を指します。このフレーズは、世界的に有名なCMソングのパロディです。この文の文型については、下の文法解説で詳しく触れます。
例文: Can I buy you a coffee? (あなたにコーヒーをおごってもいいですか?)

10. company
意味: 「仲間、一緒にいること
解説: 会社という意味もありますが、ここでは「To keep you company(あなたたちの話し相手になるために、一緒にいるために)」というように、「付き添い」や「仲間」という意味で使われています。
例文: Thank you for keeping me company tonight. (今夜、私に付き添ってくれてありがとう。)


2. 英語の基礎を理解する文法ポイント

1. I'd like to...(I would like to)
解説: 「〜したいのですが」「〜することを望みます」という意味で、ただの「I want to...」よりも丁寧で柔らかい願望を伝える表現です。「I'd」は「I would」の短縮形です。
例文: I'd like to order a large pizza. (Lサイズのピザを注文したいのですが。)

2. 間接疑問文(名詞節)+ 現在完了形
解説: 歌詞の「not know where I've been」の部分です。「where I've been(私がどこにいたのか)」という疑問文が、動詞 know の目的語(何を?)になっています。このように疑問詞(where, what, whenなど)が文の一部に組み込まれたものを間接疑問文と呼びます。また、「I've been」は「I have been」で、これまでの経験や状態を表す現在完了形(経験・継続)です。
例文: I don't remember what you said. (あなたが何を言ったか覚えていません。)

3. 再帰代名詞(myself)
解説: 歌詞の「build myself a house」で使われています。「myself(私自身を)」という再帰代名詞は、「自分自身のために」というニュアンスを付け加えたり、強調したりする役割があります。この文脈では「私自身のために家を建てる」という意味になります。
例文: She taught herself how to play the guitar. (彼女は自分でギターの弾き方を教えた。)

4. 現在完了進行形(I've been driving)
解説: 「I've been driving」は「I have been driving」の短縮形で、「過去のある時から現在まで、ずっと〜し続けている」という動作の継続を表します。歌詞では「車を運転し続けてきた」という状況を伝えています。
例文: It has been raining since this morning. (今朝からずっと雨が降り続けている。)

5. SVOO(第四文型)の構文
解説: 歌詞の「I'd like to buy you all the coke」はこの形です。
S(主語)+V(動詞:buy)+O1(間接目的語:you all/あなたたち全員に)+O2(直接目的語:the coke/コーラを)で、「O1にO2を〜する」という意味になります。「buy(買ってあげる)」や「give(あげる)」など、相手に何かを与える動詞で使われます。
例文: My friend gave me a birthday present. (友達が私に誕生日プレゼントをくれた。)

6. that節の省略
解説: 歌詞の「I know you said I told you so」は、文法的には「I know that you said that I told you so」と「that」が2回省略されています。「that」は後に続く節(文)が前の動詞の目的語になることを示しますが、会話では頻繁に省略されます
例文: I think (that) he is right. (私は彼が正しいと思う。)

7. 時を表す副詞節での現在形
解説: 歌詞の「When you're happy and you're feeling fine, then you'll know...」の部分です。
「When(〜の時)」が導く副詞節は、たとえ未来のことについて話していても、動詞は現在形(you're)を使わなければならないというルールがあります。
例文: I will call you when I arrive at the station. (駅に着いたら、あなたに電話します。)

8. 不定詞の副詞的用法(目的)
解説: 歌詞の「To keep you company」の部分です。これは「keep you company(あなたたちと一緒にいる)」という動詞の塊の前に「To」がついており、「〜するために」という目的を表しています。
例文: I went to the library to study for the exam. (私は試験のために勉強しに図書館へ行った。)

9. teach O to V の構文
解説: 歌詞の「I'd like to teach the world to sing」の部分です。
「teach + O(目的語)+ to V(不定詞)」の形で、「O(人)にV(動作)をするように教える」という意味になります。
例文: My mother taught me to cook when I was young. (母は私が若かった頃に料理の仕方を教えてくれた。)

10. then
意味: 「その時、それから、そうすれば
解説: 歌詞では「Then you'll know that it's the right time(そうすれば、それが適切なタイミングだとわかるだろう)」のように、文と文をつなぎ、「(前の出来事があった)結果として」という意味で使われています。
例文: Finish your homework first, and then you can watch TV. (まず宿題を終わらせなさい。そうすればテレビを見てもいいよ。)

Definitely Maybe (Deluxe Remastered Edition)収録曲

  1. Rock 'n' Roll Star
  2. Shakermaker
  3. Live Forever
  4. Up in the Sky
  5. Columbia
  6. Supersonic
  7. Bring It On Down
  8. Cigarettes & Alcohol
  9. Digsy's Dinner
  10. Slide Away
  11. Married with Children
  12. Columbia (White Label Demo)
  13. Cigarettes & Alcohol (Demo)
  14. Sad Song
  15. I Will Believe (Live)
  16. Take Me Away
  17. Alive (Demo)
  18. D’Yer Wanna Be A Spaceman?
  19. Supersonic (Live)
  20. Up In The Sky (Acoustic)
  21. Cloudburst
  22. Fade Away
  23. Listen Up
  24. I Am The Walrus (Live)
  25. Whatever
  26. (It's Good) To Be Free
  27. Half the World Away
  28. Supersonic (Live At Glasgow Tramshed)
  29. Rock 'N' Roll Star (Demo)
  30. Shakermaker (Live Paris In-Store)
  31. Columbia (Eden Studios Mix)
  32. Cloudburst (Demo)
  33. Strange Thing (Demo)
  34. Live Forever (Live Paris In-Store)
  35. Cigarettes & Alcohol (Live At Manchester Academy)
  36. D'Yer Wanna Be A Spaceman? (Live At Manchester Academy)
  37. Fade Away (Demo)
  38. Take Me Away (Live At Manchester Academy)
  39. Sad Song (Live At Manchester Academy)
  40. Half The World Away (Live, Tokyo Hotel Room)
  41. Digsy's Dinner (Live Paris In-Store)
  42. Married With Children (Demo)
  43. Up In The Sky (Live Paris In-Store)
  44. Whatever (Strings)
  45. Shakermaker (Slide Up Mix)
  46. Bring It On Down (Monnow Valley)