Sittin' Here In Silence (On My Own)

Sittin’ Here In Silence (On My Own) / Oasis - シッティン・ヒア・イン・サイレンス (オン・マイ・オウン) / オアシス (2005年) の歌詞日本語訳です。

楽曲の解説

"Sittin' Here In Silence (On My Own)" は、2005年のシングル「Let There Be Love」のB面曲としてリリースされ、またアルバム『Don’t Believe The Truth』の日本盤ボーナストラックとしても収録されました。

この曲は、主にリアム・ギャラガーがリードボーカルをとっており、孤独と内省をテーマにした、短いながらも静謐(せいひつ)な雰囲気を持つ楽曲です。タイトルの通り、「一人で、ここで静かに座っている」という状況を描写し、他者が去った後に訪れる真の自己との対話の瞬間を歌っています。

「Only I can see what it means to be...」(ただ俺だけが、〜でいることの意味を知ることができる)というフレーズは、孤独の中でこそ見つけられる、人生や自己の真実があることを示唆しており、表面的な喧騒から離れた、内面の豊かさを表現しています。

語り手である「俺」は、みんなが去るのを待ち、一人きりで静寂の中に座っています。そして、この孤独な状況の中で、自分自身がここに座っていることの真の意味を知ることができるのは、ただ俺だけだと繰り返します。これは、外界の騒音や他人の目から解放された瞬間に、自分の内面と深く向き合い、真実を悟るという、孤独を受け入れた男の達観した心情を歌っています。



歌詞と和訳

[Verse]

I sit in silence on my own
Wait 'til everybody's gone
And only I can see what it means to be
Sittin' here in silence on my own
And only I can see what it means to be
Sittin' here in silence on my own
Sittin' here in silence on my own

俺は一人きりで静かに座っている
みんなが去るのを待つんだ
そして、ただ俺だけが、何であることの意味を知ることができる
一人きりで、ここで静かに座っていることの
そして、ただ俺だけが、何であることの意味を知ることができる
一人きりで、ここで静かに座っていることの
一人きりで、ここで静かに座っていることの

[Instrumental Outro]

(インストゥルメンタル・アウトロ)

英単語と英文法の解説

英単語の解説

1. Sittin' (Sitting)

意味: 「座っている」
sit(座る)の現在分詞 sitting を、口語的に短縮した形です。be動詞と合わせて現在進行形として使われることが多いです。ここでは「座っている最中だ」という状態を表します。

2. Silence

意味: 「静寂」「沈黙」
音や声が全くない状態を指す名詞です。in silence で「静かに、黙って」という意味の副詞的な表現として使われます。
例文: The students listened to the teacher in silence. (生徒たちは黙って先生の話を聞いた。)

3. On my own

意味: 「一人で」「自力で」
on one's own の形で使われ、「誰にも頼らず、自分だけで」という意味です。ここでは、一人きりで座っているという孤独な状況を強調しています。
例文: She traveled across Europe on her own. (彼女はヨーロッパを一人で旅した。)

4. Wait 'til (Wait until)

意味: 「〜するまで待つ」
wait(待つ)という動詞に、'til(until の口語的短縮形)が続きます。「みんなが去るのを待つ」という動作の期限や目的を示しています。

5. Everybody's gone

意味: 「みんなが去った」「全員いなくなった」
everybody(みんな、全員)の後の 's は has の短縮形で、現在完了形(has gone)が使われています。「(みんなが)ここから去り、その状態が続いている」という結果を表します。

6. Only I

意味: 「ただ私だけが」
Only(唯一、ただ〜だけ)という限定の副詞が主語を強調しています。この後に続く動詞(can see)の動作を行う人が、自分一人しかいないことを強く示します。

7. See what it means

意味: 「その意味がわかる」「真の意味を知る」
see はここでは「理解する、悟る」という意味です。what it means は「それが何を意味するか」という目的語となる名詞節です。

8. Means to be

意味: 「〜であることの意味」
動詞 mean(〜を意味する)の後に、to be(〜であること)という不定詞が続き、「ある状態や状況でいることの意義や本質」を指しています。

9. Here

意味: 「ここに」「この場所で」
今いる場所を指す副詞です。Sittin' here で「ここに座っている」と、動作の場所を明確にしています。

10. Gone

意味: 「行ってしまった」「いなくなった」
動詞 go(行く)の過去分詞です。everybody's gone で、「みんなが去って、不在の状態である」ことを表します。

英文法の解説

1. I sit in silence on my own (単純現在形)

文法: I + 動詞の原形
「私は〜する」という現在の習慣的・一般的な動作や状態を表します。ここでは「私は(普段)静かに座っている」という静かな状態を表現しています。

2. Wait 'til everybody's gone (命令文)

文法: 動詞の原形
文頭が動詞の原形 Wait で始まっており、「〜しなさい」という命令文です。ここでは自分自身への指示のようなニュアンスで使われています。

3. everybody's gone (現在完了形)

文法: Everybody has + 過去分詞
everybody's gone は everybody has gone の短縮形で、現在完了形の結果を表します。「みんなが行ってしまい、その結果今誰もいない状態だ」という現在の状況を強調しています。

4. And only I can see (助動詞 Can)

文法: can + 動詞の原形
can は「〜できる」という能力や可能性を示す助動詞です。ここでは「(私だけが)見ることができる、理解できる」という独占的な能力を表現しています。

5. what it means to be (名詞節 What)

文法: what it means to V
what が先行詞を含む関係代名詞として、see の目的語となる名詞節「〜することが何を意味するか」を作っています。

6. it means to be sittin' (形式主語 it)

文法: It means to V
it が「形式的な主語」として置かれ、to be sittin' here...(ここに座っていること)という真の主語(不定詞句)の意味を指し示しています。

7. Sittin' here in silence (現在分詞句)

文法: Ving + 副詞(句)
Sittin' here in silence は、being が省略された形で、being in the state of sitting... のように、「〜している状態であること」という動名詞句として使われています。

8. what it means to be sittin' (be動詞 + Ving)

文法: to be + Ving
to be sittin' は、不定詞の後に進行形が組み合わされています。これは「今、まさに〜している状態であること」という動作の継続性を強調する表現です。

9. on my own (所有格代名詞)

文法: on + 所有格代名詞 + own
my own の部分は、所有格代名詞(my, your, his, her, our, their)が使われ、「自分自身で」という意味を、誰のものかを明確にして示しています。

10. to be sittin' here in silence (to不定詞の名詞的用法)

文法: to V
what it means の部分で、to be sittin' here in silence on my own は「一人で静かに座っていること」という名詞としての役割を果たし、文の真の主語となっています。