Supersonic (Live)
Supersonic (Live) / Oasis - スーパーソニック(ライヴ) / オアシス の歌詞日本語訳です。
楽曲解説と情報
「Supersonic」は1994年にリリースされたOasisの記念すべきデビューシングルであり、このライヴ・バージョンはアルバム『Definitely Maybe (Deluxe Remastered Edition)』(2014年)に収録されています。曲前のMCにある通り、リリース当時の勢いと自信に満ちた一曲です。
この曲の歌詞は、明確なストーリーを持たないシュールで抽象的な言葉の集合体ですが、その根底には「俺は俺らしくいる必要がある (I need to be myself)」という強烈な自己主張と若者のナルシシズムが流れています。アルカセルツァーを吸い込む「エルサ」などの風変わりなキャラクターや、「イエローサブマリン」「BMW」といった文化的な対比を散りばめ、世間に対する反骨精神と、すべてを達観したような無関心さを表現しています。特にサビの「滝の下に住む友人」の描写は、社会から隠れて生きる孤独な存在を示唆しており、アウトサイダー的な視点を象徴しています。
歌詞と和訳
[Intro]
Thank you, this is the last oneIt's gonna be the single, so go and buy it
サンキュー、これが最後の曲だぜ
これがシングルになる予定だから、買いに行けよ
[Verse 1]
I need to be myselfI can't be no one else
I'm feeling supersonic, give me gin and tonic
You can have it all, but how much do you want it?
You make me laugh
Give me your autograph
Can I ride with you in your BMW?
You can sail with me in my yellow submarine
俺は俺自身でいる必要がある
他の誰にもなりっこねえ
俺はスーパーソニックな気分だ、ジン・アンド・トニックをくれよ
お前は全てを手に入れられる、だがそれをどれだけ望んでる?
お前は俺を笑わせるぜ
サインをよこせ
お前のBMWに乗せてくれねえか?
そしたら、お前は俺のイエローサブマリンで航海できるぜ
[Pre-Chorus]
You need to find outNo one's gonna tell you what I'm on about
You need to find a way for what you want to say
But before tomorrow
お前は自分で見つけ出す必要がある
俺が何を言いたいかなんて、誰も教えてくれねえよ
お前は言いたいことを言うための道を見つけなきゃいけねえ
だが、明日になる前に
[Chorus]
'Cause my friend said he'd take you homeHe sits in a corner all alone
He lives under a waterfall
Nobody can see him
Nobody can ever hear him call
Nobody can ever hear him call
だって、俺の友達がお前を家に連れて帰るって言ったからな
そいつは隅っこに、たった一人で座ってる
そいつは滝の下に住んでるんだ
誰にもそいつは見えねえ
誰にもそいつの呼び声なんて聞こえやしねえ
誰にもそいつの呼び声なんて聞こえやしねえ
[Verse 2]
You need to be yourselfYou can't be no one else
I know a girl called Elsa, she's into Alka-Seltzer
She sniffs it through a cane on a supersonic train
And she makes me laugh
I got her autograph
She done it with a doctor on a helicopter
She's sniffing in a tissue selling the Big Issue
お前はお前自身でいる必要がある
他の誰にもなりっこねえ
エルサって女を知ってるぜ、そいつはアルカセルツァーにハマってる
そいつはスーパーソニックな列車の中で、杖(ストロー)を使ってそれを嗅ぐ
そしてそいつは俺を笑わせるんだ
俺はそいつのサインを手に入れた
そいつはヘリコプターの中で医者とやりやがった
そいつはティッシュで鼻をすすりながら、「ビッグイシュー」を売ってるんだ
[Pre-Chorus]
When she finds outNo one's gonna tell her what I'm on about
You need to find a way for what you want to say
But before tomorrow
そいつが気づいたとき
俺が何を言いたいかなんて、誰もそいつに教えてやらねえ
お前は言いたいことを言うための道を見つけなきゃいけねえ
だが、明日になる前に
[Chorus]
'Cause my friend said he'd take you homeHe sits in a corner all alone
He lives under a waterfall
Nobody can see him
Nobody can ever hear him call
Nobody can ever hear him call
だって、俺の友達がお前を家に連れて帰るって言ったからな
そいつは隅っこに、たった一人で座ってる
そいつは滝の下に住んでるんだ
誰にもそいつは見えねえ
誰にもそいつの呼び声なんて聞こえやしねえ
誰にもそいつの呼び声なんて聞こえやしねえ
[Outro]
Thank you very muchどうもサンキュー
英単語と英文法の解説
英単語の解説
1. Supersonic
意味: 「超音速の」音速を超えた速さを意味する形容詞です。ここでは物理的な速さだけでなく、最高の気分や、ハイな状態を比喩的に表しています。歌詞の I'm feeling supersonic は「俺は最高の気分だ」という意味です。
例文: The new jet plane can fly at supersonic speed. (その新しいジェット機は超音速で飛ぶことができる。)
2. Gin and Tonic
意味: 「ジン・アンド・トニック」ジンをトニックウォーターで割ったカクテルの名前です。ここでは、気分を高揚させるものや、楽しみを求めていることを示しています。
3. Autograph
意味: 「サイン」「署名」有名人などが自分の名前を手書きしたものを指す名詞です。Give me your autograph は「お前のサインをくれ」と、相手を有名人扱いする皮肉めいた表現です。
4. Submarine
意味: 「潜水艦」水中に潜って航行できる艦を指します。yellow submarine は、ビートルズの曲を引用した、現実離れした自由の象徴として使われています。
5. Find out
意味: 「見つけ出す」「知る」情報を探して発見するという意味の句動詞です。You need to find out で「お前は自分で見つけ出す必要がある」と、自立を促しています。
6. On about
意味: 「〜について話している」「〜を意図している」be on about で「〜について語っている」という、話の内容を尋ねる口語的な表現です。what I'm on about は「俺が何を言いたいか」という意味です。
7. Waterfall
意味: 「滝」水が上から下に落ちる場所を指す名詞です。under a waterfall は、社会から隔絶された場所、あるいは隠された場所を象徴しています。
8. Alka-Seltzer
意味: 「アルカセルツァー」胃薬の商品名です。歌詞では、薬物や依存性を暗示するスラング的な文脈で使われています。
9. Sniff
意味: 「鼻をすする」「匂いを嗅ぐ」鼻から空気を吸い込む動作を表す動詞です。ここでは薬物を吸引するという比喩的な意味で使われています。
10. Cane
意味: 「杖」「ステッキ」本来は歩行補助具ですが、ここでは細長い筒状のもの、つまりストローのようなものを指していると解釈できます。
11. Tissue
意味: 「ティッシュペーパー」薄い紙を指す名詞です。sniffing in a tissue は、鼻をすすり、ティッシュを使っているという情景描写です。
12. Big Issue
意味: 「ビッグイシュー」ホームレスの自立支援のための雑誌の名称です。この雑誌を売っているということは、社会の底辺で生きていることを示しています。
英文法の解説
1. I can't be no one else (二重否定)
文法: can't + be + no onecan't(〜できない)と no one(誰も〜ない)という二つの否定語が同時に使われている非標準的な表現です。これは強い否定を意味し、「他の誰にも絶対になれない」という強い自己主張を強調しています。
2. You can have it all, but how much do you want it? (助動詞 can と want)
文法: You can + V but how much do you + Vcan は可能性を表す助動詞で、「手に入れられる」という意味です。後半は want(欲する)という動詞を使い、「どれくらいそれを望んでいるのか」と、意志の強さを問いかけています。
3. Can I ride with you in your BMW? (助動詞 Can/許可の表現)
文法: Can I + V with you?Can I... は「〜してもいいですか?」という許可を求める表現です。「お前のBMWに一緒に乗せてもらえるか?」という意味です。
4. No one's gonna tell you what I'm on about (未来の否定と間接疑問文)
文法: No one is going to + V + what S VNo one's gonna tell は No one is going to tell の口語的な短縮形で、未来の否定「誰も教えないだろう」という意味です。what I'm on about は「俺が何を言いたいか」という間接疑問文として、tell の目的語になっています。
5. He sits in a corner all alone (副詞 all alone)
文法: S sits + 副詞句 all aloneall alone は alone(一人で)をさらに強調した副詞句で、「たった一人で」という意味です。He sits(彼は座っている)という状態を強調しています。
6. Nobody can ever hear him call (否定主語と ever)
文法: Nobody can ever + VNobody(誰も〜ない)が主語となっているため、文全体が否定の意味になります。can ever hear は「決して聞くことができない」という強い否定を表し、ever がその強調を加えています。
7. She done it with a doctor (過去形の非標準形)
文法: S done + O本来、動詞 do の過去形は did ですが、done は過去分詞形であり、ここでは did の代わりに使われている口語的で非標準的な表現です。強い強調や、ストリートな雰囲気を出すために用いられます。「そいつは医者とやりやがった」という意味です。
8. She's sniffing in a tissue selling the Big Issue (分詞構文)
文法: S is Ving (V1) Ving (V2)She's sniffing(そいつは鼻をすすっている)という主たる動作に続けて、selling the Big Issue(ビッグイシューを売っている)という付帯状況や同時進行の動作を現在分詞(selling)で表しています。
9. You need to be yourself (need to の用法)
文法: S need to + Vneed to は「〜する必要がある」「〜しなければならない」という義務や必要性を表します。You need to be yourself で「お前はお前自身でいる必要がある」という強いメッセージを伝えています。
10. You can sail with me in my yellow submarine (助動詞 can/可能性)
文法: You can + V with mecan は許可や可能性を表す助動詞で、ここでは「〜することができる」という意味です。Verse 1の Can I ride with you... と対比して、取引のようなニュアンスを加えています。
Definitely Maybe (Deluxe Remastered Edition)収録曲
- Rock 'n' Roll Star
- Shakermaker
- Live Forever
- Up in the Sky
- Columbia
- Supersonic
- Bring It On Down
- Cigarettes & Alcohol
- Digsy's Dinner
- Slide Away
- Married with Children
- Columbia (White Label Demo)
- Cigarettes & Alcohol (Demo)
- Sad Song
- I Will Believe (Live)
- Take Me Away
- Alive (Demo)
- D’Yer Wanna Be A Spaceman?
- Supersonic (Live)
- Up In The Sky (Acoustic)
- Cloudburst
- Fade Away
- Listen Up
- I Am The Walrus (Live)
- Whatever
- (It's Good) To Be Free
- Half the World Away
- Supersonic (Live At Glasgow Tramshed)
- Rock 'N' Roll Star (Demo)
- Shakermaker (Live Paris In-Store)
- Columbia (Eden Studios Mix)
- Cloudburst (Demo)
- Strange Thing (Demo)
- Live Forever (Live Paris In-Store)
- Cigarettes & Alcohol (Live At Manchester Academy)
- D'Yer Wanna Be A Spaceman? (Live At Manchester Academy)
- Fade Away (Demo)
- Take Me Away (Live At Manchester Academy)
- Sad Song (Live At Manchester Academy)
- Half The World Away (Live, Tokyo Hotel Room)
- Digsy's Dinner (Live Paris In-Store)
- Married With Children (Demo)
- Up In The Sky (Live Paris In-Store)
- Whatever (Strings)
- Shakermaker (Slide Up Mix)
- Bring It On Down (Monnow Valley)
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