Oasis - Thank You For The Good Times
Thank You for the Good Times / Oasis - サンキュー・フォー・ザ・グッド・タイムズ / オアシス (2002年) の歌詞日本語訳です。
楽曲の解説
"Thank You For The Good Times" は、2002年にリリースされたシングル「Stop Crying Your Heart Out」のB面曲として収録されました。この曲は、作曲者であるノエル・ギャラガーが、過ぎ去りゆく幸福な瞬間(Good Times)に対する感謝と、それが失われることへの寂しさを歌っています。全体を通して、享楽的な人生や若さといった「良い時代」は永遠ではないという感傷的なテーマが流れています。人生の荒波(storm is on the way)や、時を欺こうとする試み(try to cheat the years)がある中で、今ある幸せを認識し、感謝することの重要性を静かに訴えかけています。
コーラスの「Who will rise?」(誰が立ち上がるだろう?)という問いかけは、困難な時代において希望や成功を掴むのは誰か、という未来への問いを投げかけています。
語り手である「俺」は、「良い時代(Good Times)」があっという間に飛び去ってしまう前に、「楽しかった時間に感謝する」という言葉を、お前から聞きたいと願っています。お前の目は嘘をついており、困難な嵐が近づいているのを知っています。俺は、この場にいる全ての仲間(sucker)、時間に抗おうとする者たちに酒を注ぎます。中には挫折したり、金に困って立ち止まる奴もいるだろう。だからこそ、今この瞬間を大切にし、「誰が立ち上がり、成功するのか?」という未来への問いを抱えながら、過ぎゆく幸福に感謝したいと思っています。
歌詞と和訳
[Chorus]
Who will rise?It will be so nice to hear you say
"Thank you for the good times"
Before the good times fly away
誰が立ち上がるだろう?
お前がこう言うのを聞けたら、とても素晴らしいだろうな
「楽しかった日々に感謝するよ」と
良い時代が飛び去ってしまう前に
[Verse]
Your eyes are telling liesSo much storm is on the way
But it's so nice
But don't let the good times fly away
お前の目は嘘をついている
多くの嵐がやってこようとしている
でも、今はとても素晴らしい
だから良い時代を飛び去らせるなよ
[Pre-Chorus]
I drink to every sucker standing hereAmong the few who try to cheat the years
There's always one of us who's blown away
Or strapped and stopped for breath along the way
ここに立っている全ての馬鹿野郎に乾杯する
時間に抗おうとする、数少ない奴らの中で
常に俺たちの誰かが、打ちのめされる
あるいは道中で、息切れして金に縛られ立ち止まる
[Chorus]
Who will rise?It will be so nice to hear you say
"Thank you for the good times"
Before the good times fly away
誰が立ち上がるだろう?
お前がこう言うのを聞けたら、とても素晴らしいだろうな
「楽しかった日々に感謝するよ」と
良い時代が飛び去ってしまう前に
[Guitar Solo]
(ギター・ソロ)
[Pre-Chorus]
I drink to every sucker standing hereAmong the few who try to cheat the years
There's always one of us who's blown away
Or stopped and strapped for cash along the way
ここに立っている全ての馬鹿野郎に乾杯する
時間に抗おうとする、数少ない奴らの中で
常に俺たちの誰かが、打ちのめされる
あるいは道中で、立ち止まり金に縛られる
[Chorus]
Who will rise?It will be so nice to hear you say
"Thank you for the good times"
Before the good times fly away
"Thank you for the good times"
Before the good times fly away
"Thank you for the good times"
Before the good times fly away
誰が立ち上がるだろう?
お前がこう言うのを聞けたら、とても素晴らしいだろうな
「楽しかった日々に感謝するよ」と
良い時代が飛び去ってしまう前に
「楽しかった日々に感謝するよ」と
良い時代が飛び去ってしまう前に
「楽しかった日々に感謝するよ」と
良い時代が飛び去ってしまう前に
英単語と英文法の解説
英単語の解説
1. Rise
意味: 「立ち上がる」「昇る」「成功する」Who will rise?(誰が立ち上がるだろう?)という形で使われ、困難な状況の中で、希望や成功を掴むのは誰かという、未来への問いかけを意味しています。
例文: The sun will rise in the east. (太陽は東から昇るだろう。)
2. So nice to hear
意味: 「聞くことがとても素晴らしい」「聞くと気持ちが良い」nice to hear は「聞いて嬉しい」という意味です。so(とても)を加えて、相手の感謝の言葉を聞くことを非常に望んでいる状態を表しています。
例文: It was so nice to hear your voice again. (あなたの声を再び聞けてとても嬉しかった。)
3. Good times
意味: 「楽しい時間」「良い時代」「幸せな日々」この曲の主題であり、若さや成功、享楽的な人生といった、幸福で満たされた期間を指します。歌詞では、この時間が永遠ではないことを示唆しています。
例文: We had many good times together in college. (私たちは大学時代にたくさんの楽しい時間を過ごした。)
4. Fly away
意味: 「飛び去る」「逃げ去る」「消え去る」good times fly away で、幸福な時間がまるで鳥のようにあっという間に過ぎ去ってしまうという、時の流れの速さと、喪失の感傷を表現しています。
例文: The little bird flew away into the trees. (その小鳥は木々の中へ飛び去った。)
5. Telling lies
意味: 「嘘をついている」tell lies は「嘘をつく」という表現です。Your eyes are telling lies は、「目つきが本心と違うことを語っている」という意味で、相手が何かを隠していることを示唆しています。
例文: He was punished for telling lies to his parents. (彼は両親に嘘をついたことで罰せられた。)
6. Storm is on the way
意味: 「嵐が近づいている」「困難が迫っている」on the way は「途中で」「向かっている」という意味です。ここでは、storm(嵐)が比喩的に使われ、人生における大きな試練や困難が差し迫っていることを示唆しています。
例文: Get inside quickly! A big storm is on the way. (早く中に入って!大きな嵐が近づいているよ。)
7. Sucker
意味: 「馬鹿者」「お人好し」「(仲間への)親しみを込めた呼びかけ」元々は侮蔑的な言葉ですが、親しい間柄や仲間内で、「この場にいる愚かな俺たち」というような自嘲や親愛の情を込めて使われることがあります。
例文: Hey, you sucker, buy me a beer! (おい、この馬鹿野郎、ビール奢れよ!)
8. Cheat the years
意味: 「時に逆らう」「若さを保とうとする」「歳をごまかす」cheat は「だます」「不正をする」という意味です。cheat the years で、年齢を重ねることや、時の流れの運命に抗おうとする行為を指しています。
例文: Some celebrities try to cheat the years by having surgery. (一部の有名人は手術をして歳をごまかそうとする。)
9. Blown away
意味: 「打ちのめされる」「圧倒される」「感銘を受ける」blow away(吹き飛ばす)の受け身形で、ここでは、人生の困難によって「打ちのめされ、挫折させられる」という意味で使われています。
10. Strapped for cash
意味: 「金欠だ」「お金に困っている」strapped は「縛られた」という意味で、お金がなくて身動きが取れない状態を指すスラング的な表現です。
英文法の解説
1. Who will rise? (疑問詞 Who と助動詞 Will)
文法: Who will + 動詞の原形Who は主語になる疑問詞で、「誰が」という意味です。will は「〜だろう」という未来や可能性を表す助動詞で、「困難な時代に、誰が成功するだろうか?」という未来の問いを投げかけています。
例文: Who will clean the kitchen? (誰がキッチンを掃除するだろうか?)
2. It will be so nice to hear (形式主語 It)
文法: It will be + 形容詞 + to VIt は形式主語で、to hear 以下(聞くこと)が真の主語です。「〜することはとても素晴らしいだろう」という意味になります。
例文: It is easy to learn a new language. (新しい言語を学ぶことは簡単だ。)
3. before the good times fly away (接続詞 Before)
文法: Before S VBefore は「〜する前に」という時を表す接続詞です。良い時代が過ぎ去る前という期限を示しています。
例文: Finish your homework before you go out. (出かける前に宿題を終わらせなさい。)
4. Your eyes are telling lies (現在進行形)
文法: be動詞 + 動詞の -ing現在進行形は「〜している最中だ」という意味ですが、ここでは「目が今、嘘をついている状態にある」という一時的な状況や心理状態を表しています。
例文: She is talking on the phone right now. (彼女は今、電話で話している最中です。)
5. So much storm (量の表現)
文法: So much + 不可算名詞storm(嵐)は通常は数えられますが、ここでは「多くの困難やトラブル」という抽象的で不可算な量として捉え、so much(非常に多くの)で強調しています。
例文: There was so much noise outside. (外はとてもうるさかった。)
6. who try to cheat the years (関係代名詞 Who)
文法: 名詞 + who Vwho は関係代名詞で、直前の名詞 the few(少数の人々)を説明しています。ここでは主格として使われ、「〜しようとする少数の人々」という意味になります。
例文: I met a friend who lives in London. (私はロンドンに住んでいる友達に会った。)
7. There's always one of us (There is 構文)
文法: There is + 名詞There's は There is の短縮形で、「〜がある/いる」という存在を示す構文です。always(常に)を加えることで、「常に俺たちのうちの一人が〜している」という避けられない事実を強調しています。
例文: There is a big dog in the park. (公園には大きな犬がいる。)
8. one of us who's blown away (関係代名詞 Who's)
文法: one of us + who is + Vppwho's は who is の短縮形で、one of us(私たちの一人)を説明する関係代名詞節の主語になっています。blown away(打ちのめされる)が受動態で使われ、「打ちのめされる私たちの一人」という意味です。
9. Don't let the good times fly away (否定の命令文)
文法: Don't let + O + VDon't で始まる否定の命令文と、使役動詞 let が組み合わさっています。「良い時代が飛び去ることを許すな」という、強い願望や切なる願いを表現しています。
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