Oasis - The Shock Of The Lightning (Official Visualiser '25)
The Shock of the Lightning / Oasis - ザ・ショック・オブ・ザ・ライトニング / オアシス (2008年) の歌詞日本語訳です。
楽曲の解説
"The Shock of the Lightning" は Oasis の最後のスタジオアルバム **Dig Out Your Soul** (2008年) からの先行シングルとしてリリースされました。このアルバムはバンドのカムバック作として位置づけられています。また、2010年にリリースされたシングル集 Time Flies… 1994-2009 にも収録されました。ノエル・ギャラガーが作詞・作曲とリード・ボーカルを担当しています。この曲は、ノエル自身が「ドライビングで、ポンピングで、ポップなロックンロールの傑作」と評したように、強いドラムとグルーヴが特徴的なアップテンポなナンバーです。サイケデリック・ロックやクラウトロックの影響が感じられます。
歌詞は、恋に落ちた時の強烈な感覚と、それに伴う内面の葛藤を描いています。「心臓の欲望にすべてを捧げている (I'm all over my heart's desire)」という状態でありながら、「コントロールを失っているが、きつく縛られている (I'm out of control but I'm tied up tight)」という矛盾した状況が、激しい感情の動きを表現しています。
「shock of the lightning(稲妻の衝撃)」や「blinding light(目をくらませる光)」といったフレーズは、その恋の衝撃と陶酔感を象徴しています。
アウトロの逆再生された音源には、彼らの代表曲「Champagne Supernova」の歌詞が隠されていることが知られています。
歌詞と和訳
[Verse 1]
I'm all over my heart's desireI feel cold but I'm back in the fire
Out of control but I'm tied up tight
Come in, come out tonight
I'm coming up in the early morning
I feel love in the shock of the lightning
I fall into the blinding light
Come in, come out, come in, come out tonight
俺は自分の心臓の欲望に完全に夢中だ
寒さを感じるが、また炎の中にいる
コントロールを失っているのに、きつく縛られている
今夜、入ってこい、出て行け
早朝に気分が高揚してくる
稲妻の衝撃の中に愛を感じる
目をくらませる光の中に落ちていく
今夜、入ってこい、出て行け、入ってこい、出て行け
[Chorus]
Love is a time machineUp on the silver screen
It's all in my mind
Love is a litany
A magical mystery
And all in good time
And all in good time
And all in good time
愛はタイムマシーンだ
銀幕に映し出される
それは全て俺の心の中にある
愛は連祷だ
魔法のミステリーだ
そして全ては良いタイミングでやってくる
そして全ては良いタイミングでやってくる
そして全ては良いタイミングでやってくる
[Verse 2]
I got my feet on the street but I can't stop flyingMy head's in the clouds but at least I'm trying
I'm out of control but I'm tied up tight
Come in, come out tonight
There's a hole in the ground into which I'm falling
So godspeed to the sound of the pounding
I'm all into the blinding light
Come in, come out, come in, come out tonight
足は通りにしっかり着いているが、飛ぶのを止められない
頭は雲の中だが、少なくとも俺は頑張っている
コントロールを失っているのに、きつく縛られている
今夜、入ってこい、出て行け
地面には穴があり、そこに俺は落ちていく
だから、叩きつける音に神のご加護を
俺は目をくらませる光の中に完全にいる
今夜、入ってこい、出て行け、入ってこい、出て行け
[Chorus]
Love is a time machineUp on the silver screen
It's all in my mind
Love is a litany
A magical mystery
And all in good time
And all in good time
And all in good time
愛はタイムマシーンだ
銀幕に映し出される
それは全て俺の心の中にある
愛は連祷だ
魔法のミステリーだ
そして全ては良いタイミングでやってくる
そして全ては良いタイミングでやってくる
そして全ては良いタイミングでやってくる
[Drum Solo]
ドラム・ソロ
[Chorus]
It's all in my mindLove is a time machine
Up on the silver screen
And all in good time
And all in good time
And all in good time
それは全て俺の心の中にある
愛はタイムマシーンだ
銀幕に映し出される
そして全ては良いタイミングでやってくる
そして全ては良いタイミングでやってくる
そして全ては良いタイミングでやってくる
[Outro]
(Ah-ah-ah-ah-ah-ahAh-ah-ah-ah-ah-ah
Ah-ah-ah-ah-ah-ah
Ah-ah-ah-ah-ah-ah)
...elpoep esuaC'
avonrepus engapmahc A
(アウトロのコーラス)
...なぜなら人々が
シャンペン・スーパーノヴァ
英単語と英文法の解説
英単語の解説
1. All over one's desire
意味: 「~の欲望に完全に夢中だ」「~に取り憑かれている」all over は「~の至る所で」「~に完全に覆われて」という意味で、ここでは「心臓の欲望」に全身全霊を捧げている、強く支配されている状態を表しています。
例文: He was all over the idea of starting a new company. (彼は新しい会社を立ち上げるという考えに完全に夢中だった。)
2. Back in the fire
意味: 「再び炎の中にいる」fire は文字通りの火だけでなく、情熱、試練、危険な状況などを比喩します。ここでは、感情的な激しさや、刺激的な状況、あるいは過去の情熱的な状態に「戻ってきた」ことを示しています。
例文: After a long break, the artist is back in the fire of creation. (長い休止期間を経て、その芸術家は創造の炎の中に再びいる。)
3. Tied up tight
意味: 「きつく縛られている」「がんじがらめになっている」tie up は「縛る」という意味です。物理的な拘束だけでなく、感情や状況によって動けない状態、または強烈な感情に捉えられている状態を表します。「コントロールを失っている」という状態と対比され、強い緊張感を示しています。
例文: The package was tied up tight with string. (その小包はひもでしっかりきつく縛られていた。)
4. Coming up
意味: 「気分が高揚する」「興奮する」(主に口語)感情や気分が上昇する様子を表します。ここでは「早朝に気分が盛り上がっていく」という、愛による感情の高まりを表しています。
例文: The music was so loud, I felt myself coming up. (音楽がとても大きかったので、気分が高揚していくのを感じた。)
5. Blinding light
意味: 「目をくらませる光」blinding は「目をくらませるほどの」という意味の形容詞です。ここでは、強い愛や情熱がもたらす、眩しく、現実が見えなくなるほどの強烈な体験を象徴しています。
例文: The sudden flash of the camera was a blinding light. (カメラの突然の閃光は目をくらませる光だった。)
6. Silver screen
意味: 「銀幕」「映画(界)」昔の映画館のスクリーンが銀色だったことから、映画そのものや、非日常的で華やかな世界を比喩します。「Up on the silver screen」で、愛が映画のように理想的で非現実的なものとして心に映し出されている様子を描写しています。
例文: She dreamed of one day seeing her name up on the silver screen. (彼女はいつか自分の名前が銀幕に載ることを夢見ていた。)
7. Litany
意味: 「連祷」「単調な繰り返し」本来はキリスト教の儀式で繰り返される祈りの言葉を指しますが、比喩的に「長くて単調なリストや一連の出来事」を意味します。ここでは、愛が単なる熱狂ではなく、繰り返し現れる神秘的な法則のようなものであることを示唆しています。
例文: The customer service agent listened to a litany of complaints. (そのカスタマーサービス係は苦情の連祷を聞いた。)
8. Godspeed
意味: 「成功を祈る」「幸運を祈る」相手の旅や事業の成功を祈る言葉。ここでは、「to the sound of the pounding(打ちつける音に向かって)」という絶望的な状況(穴に落ちていく)に対し、幸運や加護を祈る皮肉的または諦観的な表現として使われています。
例文: We wished him godspeed before he left for his new adventure. (私たちは彼が新しい冒険に出発する前に幸運を祈った。)
9. Pounding
意味: 「激しく叩く音」「ドキドキする音」心臓が激しく打つ音や、何かを強く叩く音を指します。ここでは、主人公が落ちていく穴の底で響く音や、激しい感情によって高鳴る鼓動を指している可能性があります。
例文: The runner could hear the pounding of his heart after the race. (ランナーはレース後、自分の心臓の激しい鼓動を聞くことができた。)
10. In my mind
意味: 「私の心の中で」「私の考えでは」in one's mind は、物理的な現実ではなく、思考や想像、記憶の世界で何かが起こっていることを示します。愛が現実の出来事であると同時に、主人公の内面的な世界で大きく展開していることを強調しています。
例文: The answer to the riddle is simple, it's all in my mind. (そのなぞなぞの答えは簡単だ、全て私の心の中にある。)
英文法の解説
1. I'm all over my heart's desire (be動詞 + 前置詞句)
文法: be動詞 + all over + 名詞「~に夢中だ」という、感情の状態を表現する時に使われます。動詞を使わず、be動詞と前置詞句で強い感情を表現する詩的な手法です。
例文: The dog is all over the new toy. (その犬は新しいおもちゃに夢中だ。)
2. but I'm back in the fire (接続詞 but)
文法: 接続詞 but「しかし」「~だが」という意味で、前後の文や句に対比や矛盾を示す時に使われます。ここでは、「cold(冷たい)」と感じている事実と、「back in the fire(炎の中に戻る)」という情熱的な状態の矛盾を強調しています。
例文: She is smart, but she is very quiet. (彼女は賢いが、とても静かだ。)
3. I'm coming up in the early morning (現在進行形による未来・計画)
文法: be動詞 + Ving (現在進行形)本来は「今まさに~している」ですが、go や come など移動を表す動詞と共に使う場合、「近い未来の予定や行動」を表すことがあります。ここでは「早朝に気分が高揚してくるだろう」という予感を表現しています。
例文: We are leaving for London next week. (私たちは来週ロンドンに出発します。)
4. Love is a time machine (比喩表現 A is B)
文法: A is B (直喩または比喩)「AはBである」という単純な構造ですが、ここで愛を「タイムマシーン」「連祷」「ミステリー」という全く別の名詞に例えることで、愛の抽象的で複雑な性質を表現しています。
例文: The library is a quiet sanctuary. (図書館は静かな聖域である。)
5. Up on the silver screen (前置詞句による場所の描写)
文法: Up on + 名詞「~の上に」という場所を示します。ここでは、愛が「銀幕の上」という非日常的な空間に描かれている様子を表現しています。
例文: The painting hangs up on the wall. (その絵画は壁の上に掛かっている。)
6. It's all in my mind (主語 It と補語 all)
文法: It's all in...主語の It は、直前の「愛はタイムマシーン、連祷、ミステリーである」という内容全体を指しています。all は「全て」という意味で、愛の現象が全て主人公の内面にあることを強調しています。
例文: It's all my fault that we missed the train. (私たちが電車に乗り遅れたのは、全て私のせいだ。)
7. My head's in the clouds (be動詞の短縮形と慣用句)
文法: head's は head is の短縮形 + in the cloudsin the clouds は「夢見心地だ」「現実を見ていない」という意味の慣用句です。ここでは「頭は雲の中だが(非現実的だが)」と、自分が浮ついた状態にあることを自覚しつつも、次の節へ繋げています。
例文: He never pays attention; he's always in the clouds. (彼は決して注意を払わない。いつもぼんやりしている。)
8. at least I'm trying (at least)
文法: 副詞句 at least「少なくとも」「せめてものことに」という意味で、困難な状況の中でも最低限の努力や、慰めとなる事実があることを示します。ここでは、非現実的な状態でも「試みている」という前向きな姿勢を保っています。
例文: The movie was terrible, but at least the popcorn was good. (その映画はひどかったが、少なくともポップコーンは美味しかった。)
9. There's a hole in the ground into which I'm falling (関係代名詞 which)
文法: into which + S + V (関係代名詞)into which は「その中に」という意味で、直前の名詞 hole (穴) を修飾し、「私が落ちていっている、その穴の中に」という文を繋いでいます。少し堅い表現で、詩的な重みを与えています。
例文: This is the room in which I was born. (これが私が生まれた部屋だ。)
10. all in good time (慣用句)
文法: 慣用句 all in good time「全て良いタイミングで」「やがて時が来れば」という意味です。焦る必要はなく、適切な時期が来れば自然と物事が起こる、という楽観的な考え方を示しています。愛の神秘性に対する信頼を表現しています。
例文: Don't worry about the results; they will be announced all in good time. (結果については心配しないでください。やがて良い時期に発表されるでしょう。)
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