Up In The Sky (Acoustic)

Up In The Sky (Acoustic) / Oasis - アップ・イン・ザ・スカイ (アコースティック) / オアシス (1994年) の歌詞日本語訳です。

楽曲の解説

"Up In The Sky" は、イギリスのロックバンド、Oasis が1994年に発表したデビューアルバム『Definitely Maybe』に収録された楽曲です(ご提示の音源は2014年リマスターデラックスエディションのボーナストラックです)。この曲は、当時のブリティッシュ・ロック界で急速にスターダムを駆け上がったバンド自身の視点から、世間や同業者に対して投げかける、挑戦的で皮肉に満ちたメッセージソングと解釈されています。

「空の上にいる君」「冠を被った君」といった表現で、傲慢な権力者や、自分たちを批判する評論家、あるいはライバルバンドなど、自分たちより上の立場にあると見なされる人々を指しています。彼らが経験するであろう「没落」や「挫折」を予測し、その経験を皮肉にも「Welcome to my world(僕らの世界へようこそ)」と突きつける、Oasisらしい反骨精神と自信に満ちた一曲です。




歌詞と和訳

[Verse 1]

Hey you, up in the sky
Learning to fly, tell me how high
Do you think you'd go
Before you start falling?
Hey you, up in your tree
D'you wanna be me? Well, that couldn't be
'Cause the people here
They don't hear you calling

おい、てめぇ、空の上にいる奴
飛び方を学んでるんだろ、どれだけ高く
行けると高を括ってんだ
落ち始める前に、な?
おい、てめぇ、木っ端のてっぺんにいる奴
俺になりたいか? ああ、無理に決まってんだろ
だってここにいる奴らは
てめぇの呼び声なんか聞こえちゃいねぇからな

[Chorus]

How does it feel
When you're inside me?

どんな気分だよ
てめぇが俺様の内側にいる(俺の立場に立ってみた)時は?

[Verse 2]

Hey you, wearing your crown
You're making no sound, I've heard you feel down
Well, that's just too bad
Welcome to my world
Hey you, stealing the light
I've heard that the shine's gone out of your life
Wеll, that's just too bad
Welcome to my world

おい、てめぇ、王冠なんか被ってる奴
だんまり決め込んでるな、落ち込んでるって聞いたぜ
ああ、そいつはマジで最悪だな
ようこそ、俺たちの世界へ
おい、てめぇ、光を盗んでる奴
てめぇの人生から輝きが消えちまったって聞いたぜ
ああ、そいつはマジで最悪だな
ようこそ、俺たちの世界へ

[Chorus]

How does it feel
Whеn you're inside me?

どんな気分だよ
てめぇが俺様の内側にいる(俺の立場に立ってみた)時は?

[Bridge]

You'll need assistance with the things that you
Have never ever seen
It's just a case of never breathing out
Before you breathe it in

てめぇには助けが必要になるだろうな、今まで
一度だって見たこともねぇ物事に対しては
それはただ、吸い込む前に
決して吐き出しちゃいけねぇ、ってだけの話だ

[Chorus]

So tell me how does it feel
When you're inside me?

だから教えてくれよ、どんな気分だよ
てめぇが俺様の内側にいる(俺の立場に立ってみた)時は?

[Verse 1]

Hey you, up in the sky
Learning to fly, tell me how high
Do you think you'll go
Before you start falling?
Hey you, up in your tree
D'you wanna be me? Well, that couldn't be
'Cause the people here
They don't hear you calling

おい、てめぇ、空の上にいる奴
飛び方を学んでるんだろ、どれだけ高く
行けると高を括ってんだ
落ち始める前に、な?
おい、てめぇ、木っ端のてっぺんにいる奴
俺になりたいか? ああ、無理に決まってんだろ
だってここにいる奴らは
てめぇの呼び声なんか聞こえちゃいねぇからな

[Chorus]

How does it feel
When you're inside me?

どんな気分だよ
てめぇが俺様の内側にいる(俺の立場に立ってみた)時は?

[Bridge]

You'll need assistance with the things that you
Have never ever seen
It's just a case of never breathing out
Before you breathe it in

てめぇには助けが必要になるだろうな、今まで
一度だって見たこともねぇ物事に対しては
それはただ、吸い込む前に
決して吐き出しちゃいけねぇ、ってだけの話だ

[Chorus]

So tell me how does it feel
When you're inside me?
When you're inside me?

だから教えてくれよ、どんな気分だよ
てめぇが俺様の内側にいる(俺の立場に立ってみた)時は?
てめぇが俺様の内側にいる(俺の立場に立ってみた)時は?

英単語と英文法の解説

英単語の解説 (Word Explanations)

1. learning to fly

意味: 「飛ぶことを学んでいる」。

解説: 「learn to do」(〜することを学ぶ)という形で、何か新しいスキルや能力を習得している過程を表します。ここでは、高いところにいる「君」が、まだ不安定な状態にあることを示唆しています。

例文: She is learning to fly an airplane. (彼女は飛行機の操縦を学んでいます。)

2. falling

意味: 「落ちること」「落下」。

解説: 動詞「fall」(落ちる)の現在分詞ですが、ここでは「start falling」(落ち始める)という形で使われています。成功の頂点から「没落」する様子を暗示していると考えられます。

例文: Be careful not to start falling when climbing that hill. (あの丘を登るときは、落ち始めないように気を付けて。)

3. D'you wanna be me?

意味: 「あなたは私になりたいですか?」。

解説: これは話し言葉で「Do you want to be me?」が短縮された形です。「D'you」は「Do you」の、「wanna」は「want to」の短縮形です。相手への挑戦や皮肉を込めた問いかけとして使われます。

例文: D'you wanna be a doctor when you grow up? (大人になったら医者になりたいですか?)

4. crown

意味: 「王冠」「栄冠」「最高の地位」。

解説: 歌詞では「wearing your crown」(君の王冠を被っている)とあり、高い地位や権力、名声を持っている人物を象徴しています。

例文: The winner wore a beautiful flower crown. (勝者は美しい花の冠を被っていました。)

5. making no sound

意味: 「音を立てていない」「沈黙している」。

解説: 「make a sound」(音を立てる)の否定形で、「no sound」を使うことで「全く音を立てていない」という意味になります。高い地位にある者が、実際には何も重要なことを発言していない、あるいは静かに落ち込んでいる様子を表しています。

例文: The students were making no sound during the exam. (生徒たちは試験中、全く音を立てていませんでした。)

6. feel down

意味: 「落ち込む」「気分が沈む」。

解説: 精神的に憂鬱であったり、元気がなかったりする状態を表す表現です。ここでは、地位の高い人物でさえ、実際には落ち込んでいるという皮肉を込めています。

例文: I always feel down when the weather is rainy. (雨の日はいつも気分が落ち込みます。)

7. steal the light

意味: 「光を盗む」「注目を横取りする」。

解説: 「光」は成功や注目を象徴します。他人の功績や注目を奪い取る、あるいは注目を浴びすぎて周りが見えなくなっている人を指す可能性があります。

例文: Don't try to steal the light from your teammates. (チームメイトから注目を横取りしようとしないでください。)

8. shine's gone out

意味: 「輝きが消えた」「活力がなくなった」。

解説: 「shine」(輝き)が「gone out」(消え去った、尽きた)という表現で、成功や人生の活力が失われた状態を指します。

例文: After his defeat, the shine's gone out of his eyes. (敗北後、彼の目から輝きが消えてしまいました。)

9. assistance

意味: 「援助」「手助け」「助け」。

解説: 困っている人を助ける行為やサービスを指します。動詞は「assist」です。歌詞では、かつて高いところにいた「君」が、やがて助けを必要とする状況になるだろうと示唆しています。

例文: If you need assistance, please ask the store staff. (援助が必要な場合は、店のスタッフに尋ねてください。)


英文法の解説 (Grammar Points)

1. Do you think you'd go... (間接疑問文の語順)

意味: 「どれくらい高く行けると思いますか?」。

解説: 「How high do you think...」という形で、疑問詞(how high)の後に「do you think」などの思考を表すフレーズを挟み、さらにその後に「主語 + 動詞」(you'd go)という平叙文の語順が続く文法です。「Do you think how high you'd go?」とはなりません。

例文: Where do you think she went? (彼女はどこへ行ったとあなたは思いますか?)

2. Before you start -ing (before + 動名詞)

意味: 「〜し始める前に」。

解説: 前置詞「before」の後には名詞(句)が来ますが、動詞を使う場合は「動名詞」(-ing形)を使います。「before you start falling」は「あなたが落ち始める前に」という意味です。同様に「after -ing」(〜した後で)も使われます。

例文: Please wash your hands before eating. (食べる前に手を洗ってください。)

3. D'you wanna be me? (動詞の原形 be)

意味: 「私になりたいですか?」。

解説: 「want to」の後ろには、動詞の原形(be, go, playなど)が続きます。「be」は「〜である」「〜になる」という意味を持つ動詞の原形です。ここでは「want to be me」で「私と同じ立場になりたい」という意味になります。

例文: She wants to be a musician. (彼女は音楽家になりたがっています。)

4. That couldn't be ('couldn't'の可能性の否定)

意味: 「それはあり得ないだろう」。

解説: 助動詞「could」の否定形「couldn't」は、過去の能力の否定だけでなく、現在の状況に対する強い否定的な推量(〜のはずがない、あり得ない)を表します。話し手が「君が僕のようになれるはずがない」と自信を持って否定しているニュアンスです。

例文: That story couldn't be true. (その話が本当であるはずがない。)

5. They don't hear you calling (知覚動詞 hear + O + -ing)

意味: 「彼らは君が呼んでいるのを聞いていない」。

解説: 「hear」(聞く)などの知覚動詞の後に、「目的語 (O)」と「現在分詞 (-ing)」を置くと、「Oが〜しているのが聞こえる/見える」という、動作の途中や継続に焦点を当てた表現になります。

例文: I heard the baby crying in the next room. (隣の部屋で赤ちゃんが泣いているのが聞こえました。)

6. That's just too bad (just の強調)

意味: 「それはただ単に最悪だ」「本当に残念だ」。

解説: 「just」は「ちょうど」以外にも、ここで使われているように「ただ単に」「まったくもって」という意味で、後に続く言葉を強調する副詞の働きがあります。ここでは「too bad」(ひどい、残念だ)という感情を強めています。

例文: It's just too cold to go outside today. (今日は外に出るには寒すぎます。)

7. You'll need assistance (未来形 will)

意味: 「あなたは助けが必要になるだろう」。

解説: 助動詞「will」は、未来の予測や強い意志を表します。ここでは、相手の将来の状況を冷めた目線で予測している部分で使われています。「you'll」は「you will」の短縮形です。

例文: I think it will rain tomorrow. (明日雨が降るだろうと思います。)

8. that you have never ever seen (関係代名詞 that)

意味: 「あなたがこれまでに一度も見たことのない物事」。

解説: 「that」は、直前の名詞(things)を修飾する関係代名詞です。この「that」以下が「things」を詳しく説明しています。また、「never ever」(一度も〜ない)は、強い否定を表す表現です。

例文: This is the song that I was looking for. (これは私が探していた歌です。)

9. It's just a case of... (case of の用法)

意味: 「それは〜という事例に過ぎない」。

解説: 「a case of...」は「〜の事例」「〜の場合」という意味で、ここでは複雑な状況を「〜に過ぎない」と単純化して見下しているような皮肉を込めた言い方になっています。

例文: It was a simple case of misunderstanding. (それは単純な誤解という事例でした。)

Definitely Maybe (Deluxe Remastered Edition)収録曲

  1. Rock 'n' Roll Star
  2. Shakermaker
  3. Live Forever
  4. Up in the Sky
  5. Columbia
  6. Supersonic
  7. Bring It On Down
  8. Cigarettes & Alcohol
  9. Digsy's Dinner
  10. Slide Away
  11. Married with Children
  12. Columbia (White Label Demo)
  13. Cigarettes & Alcohol (Demo)
  14. Sad Song
  15. I Will Believe (Live)
  16. Take Me Away
  17. Alive (Demo)
  18. D’Yer Wanna Be A Spaceman?
  19. Supersonic (Live)
  20. Up In The Sky (Acoustic)
  21. Cloudburst
  22. Fade Away
  23. Listen Up
  24. I Am The Walrus (Live)
  25. Whatever
  26. (It's Good) To Be Free
  27. Half the World Away
  28. Supersonic (Live At Glasgow Tramshed)
  29. Rock 'N' Roll Star (Demo)
  30. Shakermaker (Live Paris In-Store)
  31. Columbia (Eden Studios Mix)
  32. Cloudburst (Demo)
  33. Strange Thing (Demo)
  34. Live Forever (Live Paris In-Store)
  35. Cigarettes & Alcohol (Live At Manchester Academy)
  36. D'Yer Wanna Be A Spaceman? (Live At Manchester Academy)
  37. Fade Away (Demo)
  38. Take Me Away (Live At Manchester Academy)
  39. Sad Song (Live At Manchester Academy)
  40. Half The World Away (Live, Tokyo Hotel Room)
  41. Digsy's Dinner (Live Paris In-Store)
  42. Married With Children (Demo)
  43. Up In The Sky (Live Paris In-Store)
  44. Whatever (Strings)
  45. Shakermaker (Slide Up Mix)
  46. Bring It On Down (Monnow Valley)