Virtual Insanity / Jamiroquai - バーチャル・インサニティ / ジャミロクワイ (1996年) の歌詞日本語訳記事です。
楽曲の解説
「Virtual Insanity」は、Jamiroquaiの代表曲であり、1996年にリリースされたアルバム『Travelling Without Moving』に収録されています。この曲は、テクノロジーの進化と社会の未来に対する疑問を歌っています。特に、テクノロジーが進化する中で人間性が失われていく様子を描き、虚構と現実の狭間に生きる現代社会を強烈に表現しています。サウンドはファンクとエレクトロニカの融合で、リズムとメロディが印象的です。
歌詞の和訳
[Intro: Jay Kay]
Oh yeah, aw
What we're livin' in?
Let me tell ya
和訳
ああ、そうだ、ああ
俺たちが生きている世界は?
教えてあげるよ
[Verse 1: Jay Kay]
Yeah, it's a wonder man can eat at all
When things are big that should be small
Who can tell what magic spells we'll be doin' for us?
And I'm givin' all my love to this world
Only to be told
I can't see, I can't breathe
No more will we be
And nothin's going to change the way we live
'Cause we can always take, but never give
And now that things are changing for the worse, see
Woah, it's a crazy world we're livin' in
And I just can't see that half of us immersed in sin
Is all we have to give these
和訳
そうだ、男が何も食べられないなんて不思議だよ
大きくあるべきものが小さくなっている時に
俺たちに何ができる魔法が待っているんだろう?
俺はこの世界にすべての愛を捧げてる
でも言われるのは
見えないし、息ができない
もうこれ以上、俺たちは存在しないだろう
そして、俺たちの生き方は何も変わらないだろう
だって俺たちはいつでも取ることはできるけど、与えることはないから
そして今、物事は悪化しているのが見える
うわ、これは狂った世界だ
そして、俺は気づけない、俺たちの半分が罪に沈んでいることが
俺たちがこの世界に与えるすべてだなんて
[Chorus: Jay Kay]
Futures made of virtual insanity
Now always seem to be governed by this love we have
For useless twisting of our new technology
Oh, now there is no sound
For we all live underground
和訳
未来は仮想の狂気から作られ
今、俺たちが持っている愛に支配されているように見える
無駄にねじれた新しいテクノロジーを求めて
ああ、今、音はない
俺たちはみんな地下で生きているんだ
[Verse 2: Jay Kay]
And I'm thinkin', what a mess we're in
Hard to know where to begin
If I could slip the sickly ties that earthly man has made
And now every mother can choose the colour
Of her child
That's not nature's way
Well, that's what they said yesterday
There's nothin' left to do but pray
I think it's time to find a new religion
Whoa, it's so insane
To synthesize another strain
There's something in these futures that we have to be told
和訳
俺は考えてる、どうしてこんなに混乱しているんだろう
どこから始めればいいのか分からない
もし地球上の人間が作った病的な絆を切り裂けるなら
そして今、すべての母親が子供の色を選べる
それは自然の方法じゃない
まあ、昨日彼らが言ったことだ
祈る以外にできることはない
新しい宗教を見つける時が来たんだろう
うわ、それはとても狂ってる
別の変異種を合成すること
俺たちの未来には伝えなければならない何かがある
[Bridge: Jay Kay]
Now there is no sound
If we all live underground
And now it's virtual insanity
Forget your virtual reality
Oh, there's nothin' so bad
As a man-made' man
Oh yeah, I know, yeah (take it to the dance floor)
和訳
今、音はない
もし俺たちがみんな地下で生きているなら
そして今、それは仮想の狂気だ
仮想の現実を忘れろ
ああ、最悪なものはない
人間が作った男ほどの
ああ、分かってる、ああ(ダンスフロアに行こう)
[Interlude: Jay Kay]
I know I can't go on
Of this virtual insanity we're living in
Has got to change, yeah
Things will never be the same
And I can't go on
Where we're living in
Oh, oh, virtual insanity
Oh, this world
Has got to change
'Cause I just
I just can't keep going on in this virtual, virtual insanity
That we're living in, that we're living in
And that virtual insanity is what is, yeah
和訳
俺は続けられない
この仮想の狂気の中で生きていることが
変わらなきゃいけない、そう
物事はもう同じにはならないだろう
そして俺は続けられない
俺たちが生きている場所で
ああ、ああ、仮想の狂気
ああ、この世界
変わらなきゃいけない
だって俺は
俺はこの仮想の、仮想の狂気の中で
これ以上続けられないんだ
俺たちが生きている、この仮想の狂気が、そうだ
[Breakdown: Jay Kay]
Oooooooh...
[Chorus: Jay Kay]
Futures made of virtual insanity
Now always seem to be governed by this love we have
For useless twisting of our new technology
Oh, now there is no sound
For we all live underground
和訳
未来は仮想の狂気から作られ
今、俺たちが持っている愛に支配されているように見える
無駄にねじれた新しいテクノロジーを求めて
ああ、今、音はない
俺たちはみんな地下で生きているんだ
[Outro: Jay Kay]
Oh, now this life that we live in
(Virtual insanity)
It's all goin' wrong
Out of window (living in), you know
There is nothing worse than a meddling man
(Virtual insanity)
There is nothing worse than (living in) a foolish man
(Virtual insanity) Hey!
Virtual insanity is what we're livin' in, yeah
Well...it's alright
和訳
ああ、今、俺たちが生きているこの人生
(仮想の狂気)
すべてがうまくいっていない
窓から外へ(生きている中で)、知ってるだろ
干渉する男ほど悪いものはない
(仮想の狂気)
愚かな男(生きている中で)ほど悪いものはない
(仮想の狂気) ねえ!
仮想の狂気が俺たちが生きていることだ、そう
まあ…大丈夫さ
英単語と英文法の解説
1. Wonder
意味: 「驚き」や「不思議」。何かが非常に印象的で、理解しがたいことに感じる時に使います。
例文: The wonder of the stars fills me with awe. (星々の不思議さは私を感動させます。)
文法ポイント: 「wonder」は名詞として使われています。歌詞では「what a wonder man can eat at all」と、驚きや不思議を表現する際に使われています。この文脈では、人間が食べられることに対して驚きが表現されています。
2. Should
意味: 「~すべき」という意味で、義務や必要性を表す助動詞です。
例文: You should study harder for the test. (テストのためにもっと勉強すべきだ。)
文法ポイント: 「should」は助動詞で、義務や提案を表します。歌詞の「things are big that should be small」では、あることが「小さくあるべきだ」という意味で使われています。これは、本来の理想的な状態との対比を作り出します。
3. Can
意味: 「~できる」という意味の助動詞です。
例文: I can swim very well. (私はとても上手に泳げます。)
文法ポイント: 「can」は可能性や能力を表します。歌詞では「Who can tell...」として、誰が何を教えることができるかという意味で使われています。
4. Slip
意味: 「滑る」や「滑らせる」という意味です。
例文: I slipped on the ice and fell. (氷で滑って転んでしまった。)
文法ポイント: 「slip」は動詞として使われ、何かが滑って外れるという意味を持ちます。歌詞の「slip the sickly ties」では、悪しき束縛を切り離すという意味合いで使われています。
5. Choose
意味: 「選ぶ」という意味です。
例文: I choose chocolate over vanilla. (バニラよりチョコレートを選ぶ。)
文法ポイント: 「choose」は動詞で、選択を表します。歌詞では「every mother can choose the colour of her child」として、選択肢の自由を示唆しています。
6. Nothing
意味: 「何もない」という意味で、否定の意味を持つ代名詞です。
例文: There is nothing in the box. (箱の中には何もない。)
文法ポイント: 「nothing」は名詞として使われ、「何もない」という意味を強調します。歌詞では「There's nothing left to do but pray」つまり、祈る以外には何もできないという意味です。
7. Goin' (Going)
意味: 「行く」の省略形で、話し言葉や歌詞などでよく使われます。
例文: She’s going to the store. (彼女は店に行く。)
文法ポイント: 「goin'」は口語的な省略形です。歌詞中で「it's all goin' wrong」と使われ、物事が間違った方向に進んでいることを表現しています。
8. Weird
意味: 「変な」や「奇妙な」という意味です。
例文: That movie was really weird. (あの映画は本当に変だった。)
文法ポイント: 「weird」は形容詞として使われ、「虚構の狂気」という意味を持つ表現で使用されることが多いです。歌詞中では、虚構と現実の違いを際立たせるために使われています。
9. 'Cause (Because)
意味: 「~だから」や「~のために」という意味で、「because」の省略形です。
例文: I didn’t go because I was tired. (疲れていたから行かなかった。)
文法ポイント: 「'cause」は「because」の省略形で、カジュアルな言い回しに使われます。歌詞の中で「'Cause we can always take, but never give」のように、理由や原因を表現しています。
10. Take
意味: 「取る」「受ける」という意味です。
例文: I will take the book from the table. (テーブルから本を取ります。)
文法ポイント: 「take」は動詞で、何かを受け取ったり、取ったりする行為を表します。歌詞では「we can always take, but never give」と使われ、与えずに取ることが強調されています。
11. Give
意味: 「与える」という意味です。
例文: I will give you the book tomorrow. (明日本をあなたにあげます。)
文法ポイント: 「give」は動詞で、何かを他の人に与える行為を示します。歌詞では「never give」と使われ、与えることのない一方的な関係が示されています。
曲の情報
- 曲名: Virtual Insanity
- アーティスト名: Jamiroquai
- アルバム: Synkronized
- リリース年: 1997年
- ジャンル: フュージョン、ファンク、ダンス・ポップ
- プロデューサー: ジェイ・ケイ(Jay Kay)、ティム・ロス(Tim Laws)
曲の特徴
- 近未来的なディストピアの世界観を描いた歌詞
- 人間がテクノロジーに依存しすぎ、世界がうまく機能しない状況を表現
- 歌詞に登場する「仮想現実」の要素がテーマ
- バンドの転換点となる曲で、ジェイ・ケイがバンドの顔として完全に認知されるきっかけ
- シングルとしては大ヒットし、ミュージックビデオの独特な映像が印象的
- 1997年のMTVミュージックアワードで10回のノミネートを受け、4部門で受賞
- サウンドはジャズ、ファンク、ポップなどの要素が融合したユニークなスタイル
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