4 Non Blondes - What's Up (Official Music Video)
4 Non Blondes「What’s Up?」:魂の叫びと人生への問いかけ
「What’s Up?」は、1992年にリリースされた4 Non Blondes(フォー・ノン・ブロンズ)のアルバム『Bigger, Better, Faster, More!』からのセカンドシングルです。プロデューサーはDavid Tickleが務めました。
この曲は、世界中でチャートのトップを飾り、バンドを一躍国際的なスターダムに押し上げました。バンドのベーシスト Christa Hillhouse(クリスタ・ヒルハウス)によると、リードシンガーの Linda Perry(リンダ・ペリー)が曲を制作しているのを聞き、その美しさに強く心を打たれたといいます。曲のタイトルは、歌詞に登場する「What’s Going On?」が Marvin Gaye の同名曲と混同されるのを避けるため、「What’s Up?」と名付けられました。
楽曲は、人生における困難、理想と現実のギャップ、そして世界に対する根源的な問いを、リンダ・ペリーの魂の叫びのようなボーカルで表現した、90年代を象徴するオルタナティヴ・ロックのアンセムです。
楽曲情報
- 曲名: What’s Up? (ホワッツ・アップ?)
- アーティスト名: 4 Non Blondes (フォー・ノン・ブロンズ)
- プロデューサー: David Tickle
- アルバム名: Bigger, Better, Faster, More!
- リリース日: 1992年10月13日
楽曲解説:失われた希望と叫び
「What’s Up?」の歌詞は、内省的で哲学的な内容であり、特に若者が抱える人生への苛立ち、葛藤、そして変化への渇望を、非常に個人的な視点から描いています。
テーマとメッセージ:人生の「今、何が起きているのか?」
- 人生という名の困難な道のり: ヴァース1の冒頭にある「Twenty-five years and my life is still / Tryin' to get up that great big hill of hope / For a destination」は、人生を「希望の大きな丘を登ろうとしている旅」として描き、25歳になってもまだ人生の目的(destination)を見つけられず、もがき続けている現状を表現しています。
- 世界の矛盾への問い: 「the world was made up of this brotherhood of man / For whatever that means」(世界は人類の兄弟愛で成り立っている...それが何を意味するにせよ)という皮肉的な表現は、理想とされる人類愛と、現実世界の残酷さや不公平さとの間に横たわるギャップに対する疑問と無力感を表明しています。
- 感情の解放とカタルシス: プリコーラスで歌われる「I cry sometimes when I'm lying in bed / Just to get it all out, what's in my head」は、内面に溜まった感情や混乱を外に出す(カタルシスを得る)必要性を示しています。「peculiar」(奇妙な、おかしい)という感情は、社会や自分自身とのズレを感じている状態を表します。
- 革命と変化への渇望: ヴァース2の「I pray every single day / For revolution」(毎日、革命を祈っている)というフレーズは、個人的な人生、あるいは社会全体における根本的な変化への強い願望を象徴しています。「institution」(制度、社会体制)という言葉から、現状に対する批判や不満が読み取れます。
- 根源的な叫び: 最後の叫び「What's going on?」(一体どうなっているんだ?)は、この曲の核心であり、人生、世界、そして自分の存在に対する、答えのない、普遍的な問いかけを投げかけています。これは怒りや苛立ちだけでなく、混乱や理解への切望も含まれています。
サウンドとパフォーマンス:感情の爆発
- リンダ・ペリーのボーカル: この曲の最大の特徴は、リンダ・ペリーのパワフルで、時にひび割れたような情熱的なボーカルです。特にコーラスと終盤の「I scream from the top of my lungs」の後の叫びは、歌詞の持つ感情的な切迫感を増幅させ、聴衆に強い印象を与えます。
- オルタナティヴ・ロックのサウンド: 90年代初頭のオルタナティヴ・ロックらしい、力強くシンプルなドラムとベースライン、そしてエッジの効いたギターサウンドが、楽曲の持つ反抗的で内省的なムードを支えています。
歌詞と和訳
[Verse 1]
Twenty-five years and my life is still
Tryin' to get up that great big hill of hope
For a destination
I realized quickly when I knew I should
That the world was made up of this brotherhood of man
For whatever that means
25年経っても、僕の人生はまだ
あの大きな希望の丘を登ろうとしている
ある目的地を目指して
僕はすぐに気づいた、気づくべきだと知った時に
世界は人類の兄弟愛で成り立っているのだと
それが何を意味するにせよ
[Pre-Chorus]
And so I cry sometimes when I'm lying in bed
Just to get it all out, what's in my head
And I, I am feeling a little peculiar
And so I wake in the morning and I step outside
And I take a deep breath and I get real high
And I scream from the top of my lungs
"What's going on?"
だから僕は時々ベッドで横になりながら泣くんだ
頭の中にあるものを全て吐き出すために
そして僕は、僕は少しおかしいと感じている
そして朝目覚めて、外へ一歩踏み出す
深く息を吸い込んで、本当にハイになる
そして肺のてっぺんから叫ぶんだ
「一体どうなっているんだ?」
[Chorus]
And I say, hey-ey-ey
Hey-ey-ey
I said "Hey, a-what's going on?"
And I say, hey-ey-ey
Hey-ey-ey
I said "Hey, a-what's going on?"
そして僕は言う、ヘイ、ヘイ、ヘイ
ヘイ、ヘイ、ヘイ
僕は言った「ヘイ、一体どうなっているんだ?」
そして僕は言う、ヘイ、ヘイ、ヘイ
ヘイ、ヘイ、ヘイ
僕は言った「ヘイ、一体どうなっているんだ?」
[Post-Chorus]
Ooh, ooh
Ooh
Ooh, uh huh
Ooh, ooh
Ooh
Ooh, uh huh
ウー、ウー
ウー
ウー、うん
ウー、ウー
ウー
ウー、うん
[Verse 2]
And I try
Oh my God, do I try
I try all the time
In this institution
And I pray
Oh my God, do I pray
I pray every single day
For revolution
そして僕は頑張る
ああ、神よ、僕は本当に頑張っている
いつも努力している
この(社会という)制度の中で
そして僕は祈る
ああ、神よ、僕は本当に祈っている
毎日毎日、祈っている
革命が起こるようにと
[Pre-Chorus]
And so I cry sometimes when I'm lying in bed
Just to get it all out, what's in my head
And I, I am feeling a little peculiar
And so I wake in the morning and I step outside
And I take a deep breath and I get real high
And I scream from the top of my lungs
"What's going on?"
だから僕は時々ベッドで横になりながら泣くんだ
頭の中にあるものを全て吐き出すために
そして僕は、僕は少しおかしいと感じている
そして朝目覚めて、外へ一歩踏み出す
深く息を吸い込んで、本当にハイになる
そして肺のてっぺんから叫ぶんだ
「一体どうなっているんだ?」
[Chorus]
And I say, hey-ey-ey
Hey-ey-ey
I said "Hey, what's going on?"
And I say, hey-ey-ey
Hey-ey-ey
I said "Hey, a-what's going on?"
And I say, hey-ey-ey
(Wake in the morning and step outside)
Hey-ey-ey
(Take a deep breath and I get real high)
(And I scream)
I said "Hey, a-what's going on?"
And I say, hey-ey-ey
(Wake in the morning and step outside)
Hey-ey, yeah yeah yeah
(Take a deep breath and I get real high)
(And I scream)
I said "Hey, a-what's going on?"
そして僕は言う、ヘイ、ヘイ、ヘイ
ヘイ、ヘイ、ヘイ
僕は言った「ヘイ、一体どうなっているんだ?」
そして僕は言う、ヘイ、ヘイ、ヘイ
ヘイ、ヘイ、ヘイ
僕は言った「ヘイ、一体どうなっているんだ?」
そして僕は言う、ヘイ、ヘイ、ヘイ
(朝目覚めて外へ一歩踏み出す)
ヘイ、ヘイ、ヘイ
(深く息を吸い込んで本当にハイになる)
(そして僕は叫ぶ)
僕は言った「ヘイ、一体どうなっているんだ?」
そして僕は言う、ヘイ、ヘイ、ヘイ
(朝目覚めて外へ一歩踏み出す)
ヘイ、ヘイ、イエー、イエー、イエー
(深く息を吸い込んで本当にハイになる)
(そして僕は叫ぶ)
僕は言った「ヘイ、一体どうなっているんだ?」
[Post-Chorus]
Ooh, ooh
Ooh
Ooh, uh huh
ウー、ウー
ウー
ウー、うん
[Outro]
Twenty-five years and my life is still
Tryin' to get up that great big hill of hope
For a destination, mmm
25年経っても、僕の人生はまだ
あの大きな希望の丘を登ろうとしている
ある目的地を目指して、んー
歌詞中に出てきた英単語・英文法の解説
この曲の歌詞は、自己の内省と社会への不満を表現するため、日常会話で使われるスラングや短縮形、そして感情的な表現が多く含まれており、口語的な英語のニュアンスを学ぶのに役立ちます。
英単語の解説
- Tryin': Trying の口語的な短縮形で、「〜しようとしている」という意味です。
- get up that great big hill of hope: 「希望のあの大きな丘を登る」という比喩表現で、人生における目標や理想、困難な道のりを象徴しています。
- destination: 「目的地」「到達点」。ここでは、人生における最終的な目標や意義を指しています。
- brotherhood of man: 「人類の兄弟愛」「人類愛」。世界がこの理想で成り立っているという考えを指していますが、歌詞では皮肉めいたニュアンスで使われています。
- whatever that means: 「それが何を意味するにせよ」という意味のフレーズで、述べられた概念に対する話者の懐疑心や無力感を表現しています。
- peculiar: 「奇妙な」「風変わりな」「少しおかしい」という意味の形容詞です。ここでは、周囲とのズレや、自分自身の感情の不安定さを感じている状態を示します。
- get real high: 文字通りは「高くなる」ですが、ここでは「気分が非常に高揚する」「ハイになる」という意味で使われています。
- scream from the top of my lungs: 「肺のてっぺんから叫ぶ」つまり、「大声で、力の限り叫ぶ」という慣用表現です。
- institution: 「制度」「組織」「施設」。ここでは比喩的に、自分を取り巻く社会体制や、既存の権威、ルールを指していると考えられます。
- revolution: 「革命」。個人的な変化や、社会構造の根本的な変革への強い願望を象徴しています。
- going on: What's going on? で「一体何が起こっているんだ?」「どうなっているんだ?」という、混乱や不満を表す一般的な口語表現です。
英文法の解説
- Twenty-five years and my life is still...: and を使って二つの独立した節(節1:25年経った、節2:僕の人生はまだ〜)を繋ぐシンプルな構造で、人生の時間経過と現状のもがきの対比を表現しています。
- I knew I should: should の後に動詞(knowやrealizeなど)が省略されている形式です。「気づくべき時に、僕は気づいた」という意味になります。
- The world was made up of...: be made up of で「〜で構成されている」という意味の受動態の表現です。
- Just to get it all out, what's in my head: Just to + 動詞の原形 で「〜するためだけに」という目的を示します。what's in my head は「僕の頭の中にあるもの」という名詞節です。
- I am feeling a little peculiar: feel は通常進行形にならない動詞ですが、ここでは「(一時的に)〜という気分になっている」という感情の一時的な状態を強調するために進行形が使われています。
- I get real high: get + 形容詞 の形で「〜になる」という変化を示します。real は really の口語的な代替(強調)として使われています。
- Oh my God, do I try: do I try は、肯定文(I try)の前に do を置くことで、直前の発言(I try)を強調する役割を果たしています。「本当に頑張っているんだ」という強い感情を込めています。
- I said "Hey, a-what's going on?": a- は、what's going on を歌い出す際のリズム調整や、叫びの強調のために挿入されるフィラー(埋め草)のようなものです。文法的な意味はありません。
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