Oasis - Who Put The Weight Of The World On My Shoulders?
Who Put the Weight of the World On My Shoulders? / Oasis - フー・プット・ザ・ウェイト・オブ・ザ・ワールド・オン・マイ・ショルダーズ? / オアシス (2005年) の歌詞日本語訳です。
楽曲の解説
"Who Put the Weight of the World On My Shoulders?" は、2005年の映画『Goal!: The Dream Begins』のサウンドトラックとして独占的にリリースされました。この曲は、作曲者であるノエル・ギャラガーが、自分に課せられた重圧や社会への不信感を歌った、内省的なバラードです。タイトルは「誰が世界の重みを俺の肩に乗せたんだ?」という意味で、責任や期待の重さ、そして不確かな情報(lies in the truth)に対する疲弊と怒りを表現しています。
コーラスでは、精神的な苦痛を訴えながらも、孤独な女性(she's gone)の存在に触れ、彼女を自分の世界に迎え入れるという強い決意と救済の意志を表明しています。これは、個人的な重荷を乗り越え、愛する人を守り抜こうとする主人公の姿を描いています。
語り手である「俺」は、世界の重荷を負わされ、与えられた真実の中に嘘が混じっていることに疑問と怒りを感じています。「お前ら」が本来俺たちにしてあげるべきだった良いことは、銀幕の向こうに失われてしまいました。だから、お前の問題で俺の頭を混乱させようとしないでくれ。俺は落ち込んだ状態(doldrums)で、自分の生活を立て直そうとしている最中です。頭が痛むから助けてくれと友人に訴えながらも、「彼女」が一人で孤独な世界に去ってしまった今、俺が彼女を自分の世界に抱きしめるまで、立ち止まらないという強い意志を貫きます。
歌詞と和訳
[Verse 1]
Who put the weight of the world on my shoulders?Who put the lies in the truth that you sold us?
Lost behind a silver screen
Are all the things you could've been to us
誰が世界の重みを俺の肩に乗せたんだ?
誰が俺たちに売りつけた真実の中に嘘を仕込んだんだ?
銀幕の裏に失われてしまったのは
お前らが俺たちにしてあげられたはずの全ての事柄だ
[Verse 2]
So don't try and fuck up my head with your problemsI'm just tryna fix up my bed in the doldrums
Lost behind a silver screen
Are all the things you could've been in love and life
だから、お前の問題で俺の頭を混乱させようとするな
俺はただ、この沈んだ気分の中で自分の生活を立て直そうとしているんだ
銀幕の裏に失われてしまったのは
お前らが愛と人生の中でなれたはずの全ての姿だ
[Chorus]
So help me out, my friend, my head just started to hurtI don't pretend I've got all of the time in the world
So now she's gone, all alone in her own universe
I still won't go 'till I hold you within my world
だから助けてくれ、友よ、頭が痛み始めたんだ
世界中の時間を持っているなんて、偽るつもりはない
今、彼女は去ってしまい、彼女自身の宇宙で孤独だ
だが、俺がお前を俺の世界に抱きしめるまでは、決して立ち去らない
[Instrumental Break]
(間奏)
[Chorus]
So help me out, my friend, my head just started to hurtI won't pretend I've got all of the time in the world
So now she's gone, all alone in her own universe
But I'll still walk on 'till I hold you within my world
だから助けてくれ、友よ、頭が痛み始めたんだ
世界中の時間を持っているなんて、偽るつもりはない
今、彼女は去ってしまい、彼女自身の宇宙で孤独だ
だが、俺がお前を俺の世界に抱きしめるまでは、歩き続けるだろう
[Outro]
Who put the weight of the world on my shoulders?Who put the lies in the truth that you sold us?
誰が世界の重みを俺の肩に乗せたんだ?
誰が俺たちに売りつけた真実の中に嘘を仕込んだんだ?
英単語と英文法の解説
初心者の方にも分かりやすいように、優しく詳しく解説をします。英単語の解説
1. Weight of the world
意味: 「世界の重み」「大きな責任」「重圧」文字通り「世界の重さ」ですが、ここでは人生における精神的な重圧、責任、あるいは困難な状況を指す比喩表現です。on my shoulders(私の肩に)と組み合わせて使われます。
例文: He feels the weight of the world whenever he makes a big decision. (彼は大きな決断をするとき、いつも世界の重みを感じる。)
2. Shoulders
意味: 「肩」体の部位を指し、重いものを背負う場所として使われます。世界の重み(weight of the world)を乗せられているという表現で、責任の重さを強調しています。
3. Lies in the truth
意味: 「真実の中にある嘘」「欺瞞」truth(真実)と lies(嘘)という対立する言葉を組み合わせることで、信頼していた情報や教えの中に、裏切りや誤りが潜んでいるという不信感を表現しています。
例文: The politician's speech was full of lies in the truth. (その政治家の演説は、真実の中の嘘に満ちていた。)
4. Sold us
意味: 「私たちに売りつけた」「提供した」動詞 sell(売る)の過去形・過去分詞形です。ここでは、「(誰か)が私たちに真実として提供した、信じ込ませた」という意味合いで使われています。売りつけられたというニュアンスから、受け身であることや不信感が伝わります。
5. Silver screen
意味: 「銀幕」「映画(の世界)」映画館のスクリーンを指す言葉です。ここでは、現実ではない、理想化された世界、または幻影の裏側といった比喩的な意味で使われています。Lost behind(〜の裏に失われた)という言葉で、非現実と現実の隔たりを示しています。
6. Doldrums
意味: 「沈んだ気分」「停滞期」「無気力」元々は無風帯を意味する言葉ですが、ここでは「憂鬱で活気のない状態」「精神的な低迷期」を指しています。in the doldrums で「落ち込んだ状態にある」という意味になります。
例文: Sales have been in the doldrums for the past few months. (売上がここ数ヶ月、低迷期にある。)
7. Tryna (Trying to)
意味: 「〜しようとしている」trying to(〜しようとしている)の口語的な短縮形です。I'm just tryna fix up で「俺はただ立て直そうとしているところだ」という現在の行動を表現しています。
例文: I'm tryna finish my work before the deadline. (締め切り前に仕事を終わらせようとしているところだ。)
8. Fix up my bed
意味: 「生活を立て直す」「自分の場所を整える」文字通り「ベッドを整える」という意味もありますが、ここでは比喩的に「乱れた私生活や精神状態を立て直す」「生活基盤を整備する」といった意味で使われています。
9. Pretend
意味: 「ふりをする」「装う」「偽る」I don't pretend で、「俺は〜するふりはしない」という意味です。ここでは「時間があるなんて嘘をつかない」という正直な姿勢を表明しています。
例文: Let's pretend we are famous musicians. (有名な音楽家であるふりをしよう。)
10. Universe
意味: 「宇宙」「世界」ここでは、her own universe で「彼女自身の宇宙(世界)」という意味で使われ、彼女が一人で閉じこもっている、孤独な精神世界を比喩的に表現しています。
英文法の解説
1. Who put... (疑問詞 Who)
文法: Who + 動詞(過去形)Who が主語になる疑問文で、「誰が〜したか?」という問いかけです。put は動詞の原形・過去形・過去分詞形が全て同じです。
例文: Who ate the last piece of cake? (誰が最後のケーキを食べたの?)
2. the truth that you sold us (関係代名詞 that)
文法: 名詞 + that S V Othat は関係代名詞で、直前の名詞 truth(真実)を説明しています。that は目的格として省略可能ですが、ここでは使われています。
例文: I watched the movie that you recommended. (あなたが勧めてくれた映画を観た。)
3. all the things you could've been (助動詞 could have 過去分詞)
文法: could have + 過去分詞「〜することができただろうに(実際はしなかった)」という過去の可能性や後悔を表します。you could've been は you could have been の短縮形で、「あなたたちがなり得たはずの」という意味です。
例文: You could have called me earlier. (もっと早く私に電話できたのに。)
4. So don't try and fuck up (否定の命令文と句動詞)
文法: Don't + 動詞の原形Don't try で「〜しようとするな」という強い禁止を表します。fuck up は「台無しにする、混乱させる」というスラング的な句動詞です。
例文: Don't talk loudly in the library. (図書館で大声で話さないでください。)
5. I'm just tryna fix up (現在進行形と口語表現)
文法: be動詞 + tryna (trying to) + 動詞の原形現在進行形で「〜している最中だ」という現在の動作を示し、just(ただ〜しているだけだ)で切実さや強調を加えています。
6. my head just started to hurt (Just + 過去形)
文法: just + 動詞の過去形just は「たった今、ちょうど」という意味で、動作がごく最近始まったことを強調します。started to hurt(痛くなり始めた)という現在の状況につながる過去の動作を示しています。
例文: I just finished my dinner. (たった今、夕食を食べ終えたところだ。)
7. all of the time in the world (数量の表現)
文法: all of the + 名詞 + in the worldall of the time in the world で「世界中の全ての時間」つまり「いくらでも時間がある」という慣用句的な表現です。I don't pretend I've got... で「時間が十分にあるなんて偽らない」という意味になります。
8. So now she's gone (現在完了形)
文法: She's (She has) + goneshe's gone は She has gone の短縮形で、現在完了形の「結果」を表します。「彼女は行ってしまい、今ここにいない」という現在の状態を説明しています。
例文: He has lost his key. (彼は鍵をなくしてしまった。)
9. 'till I hold you (接続詞 'till)
文法: 'till S V'till は until(〜するまでずっと)の短縮形または口語形です。「俺がお前を抱きしめる時まで、ずっと〜する」という継続的な行動の期限を示しています。
10. But I'll still walk on (助動詞 Will と副詞 Still)
文法: I'll (I will) + still + 動詞の原形will は未来の行動を、still(それでも、まだ)は継続を表します。「彼女が去っても、俺はそれでも歩き続ける」という困難な状況下での強い意志を強調しています。
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